院長ブログ

急な血便

2019.04.24

昨夜、急にお腹がゴロゴロとなり下痢になってしまった子。
「お守りで緊急対応したら、ちょっと良くなったけど今朝また下痢!
お守りで良くならないって事は、感染しちゃってるのかもよねぇ〜」
そう言って診察室に入って来た飼い主さん、笑ってはいるけど心配顔。

持参した便を出しながら
「血も出ちゃった!
血便だよ〜」と‥‥
早々に検温、触診などの検査を開始である。

血便とは消化器官や直腸、肛門などから出た血が混じった便を言います。
見た目はっきりとわかる血便、見た目にはわからないが検査してわかる血便があります。
また粘液と血が混じったのは、粘血便と言います。

血便の原因には
ウィルスや細菌などの感染性腸炎、潰瘍性大腸炎、薬剤性腸炎、直腸の憩室、大腸のポリープや腫瘍などの病気があります。
また腸内の寄生虫やアレルギー、膵臓など臓器の病気が原因になっていることもあります。

ミニチュア・ダックスフンドに多いのが「炎症性結直腸ポリープ」です。
発生率は低いが、腺癌も診られることもあるので注意が必要です。
これらは、血便で最も嫌な症例たちです!

指を肛門より入れて検査する、直腸の触診を行います。
肛門より数センチ入ったところに、指先に当たるポリープを確認できます。
診断には病理組織検査が必要なため、大腸カメラを使い複数カ所から組織を採取します。

このポリープはもろく、とても出血しやすいモノです。
そのため便の表面に血が付着する事が、とても多くなります。

炎症性結直腸ポリープ」の原因はハッキリと解明されていません。
ただ特定の犬種に発症することが多いので、免疫系の異常が関係してるのではと考えられてます。

今回の下痢は、病歴や症状、検査から感染性大腸炎と診断です。
そのため「下痢止めを使わない治療」を行います。
生活環境の見直しと、投薬・食事療法がメインとなります。

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