院長ブログ

止まらない下痢の猫

2019.04.22

「ずーっと前から、トイレに何回も行って踏ん張ってるんです。
下痢の最後にはウンチに血がついちゃって!」
そんな猫ちゃんが来た。

「薬はちゃんと飲んでるんですよ?」
と、飼い主さんの返事
そして、処方された薬を見せて下さった。

ん?
これで治らない?
「この薬飲んで、ウンチ良くなりませんか?」

「少しは良くなるんですがトイレに行く回数は‥‥さほど」
なぜ?
なぜだ??

触診してる指先に触れる、違和感
あら!
これって『アレ』じゃん??

「ちゃんとオシッコしてます?」
質問に答えてくださるまで、チョイ時間差が
「‥‥‥
ウンチするときに、一緒にしてる感じです。」
猫ちゃんがウンチをしてる情景を思い出しながらの、返事であろう。

お腹の中に触る何かを、確認したい!
「お腹、超音波検査してみて良いですか?」
そんな問いに、飼い主さんは不思議そうである。
しかし検査の訳を説明し、納得していただき超音波検査実施。

検査の結果は
『あらら、やっぱり膀胱結石!!』

以前に、人の医学雑誌で消化管疾患で尿路結石が見つかることがあると読んだことがある。
その原因は、下痢なのに飲む水の量が少ないと脱水によりオシッコが濃くなり、その結果結石ができると書いてあったのを覚えてる。
猫も同じようなことで、起こる可能性は高い。

今回は慢性の下痢から膀胱結石を併発し、膀胱結石による頻尿状態を下痢によるイキミと思ったことから始まったと思われる。
オシッコが出ないのに無理ヤリに出そうとして力み、大腸粘膜が切れ出血!
よくチェックしてみると、オシッコの最後に血がうっすらと出ている。

膀胱炎・膀胱結石と、慢性下痢の両方の治療の開始だ!

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