院長ブログ

高アンモニア血症

2019.08.12

意識障害を起こし、虚脱し横になってしまった猫ちゃんが来ました。
この子は、子猫の時に事故に遭遇し歩けるまでにはなったが、ウンチ・オシッコが自力で出来ずにいたのだが、排泄介護で何年も元気に暮らしていたのです。
しかも昨日までは普通に食べて遊んでいたのが、急変したとのことでした。

来院時には、虚脱してるが足も手もピーンと緊張してしまってます。
血液検査でアンモニア値が劇高値!
高アンモニアと言えば、肝臓障害・・
しかし、肝臓の機能は正常でした。

まずは血液中のアンモニアを、体外に出さなくてはなりません!
血管に点滴、膀胱に排尿のチューブを設置し治療開始です!

どうも今回の原因は、腎臓・膀胱のトラブルからのようです!
腎臓・膀胱などの詳細な検査が必要となりました。

そして半日後、意識レベルが多少改善し鳴くようになってきたのです。

体内のアンモニアは、たんぱく質の代謝の過程で作られ『肝臓で尿素に合成され排泄』されます。
肝臓の機能に異常がなければ、肝臓で代謝・解毒されオシッコとなって体外に排泄されます。
そのため肝臓にトラブルが生じ、解毒する力が低くなると血液の中アンモニア値が高くなってしまいます。

アンモニア値が高くなってしまいう原因には、腎臓の障害や細菌感染症、消化管からの出血や便秘などでもみられます。
このように血液中のアンモニア値が高くなる原因には、いろいろあります。

アンモニアは超〜毒性の強い物質で中枢神経に作用し、その濃度により不眠、興奮、意識障害、痙攣、昏睡、呼吸抑制などの症状が現れます。

病気は感染症のように、急に見られるモノがあります。
今回の症例も、急に起こってしまったものでした。

ワクチンがあれば予防できる病気もありますが、すべての病気に効果のあるワクチンはありません!
しかし予防できるものは予防しておくほうが、絶対に病気を防ぐばかりではなく長生きします!

また病気によっては、徐々に徐々に病魔が体を蝕んでいくモノもあります。
例えば、虫歯からの『歯痛』
歯痛は急にきます。
しかし虫歯は急にはできません。
徐々に徐々に、虫歯菌が歯に穴を開けていきます。

癌の場合も同じです!
病気じゃありませんが、老化による機能低下も徐々にです!

そんな病魔や老化を早期に見つけ出すことができるのが『健康診断』です!
定期的な健康診断で、健康寿命を延ばしましょう!

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