Dr.Nyanの健康講座
ワンちゃん、ネコちゃんが肥満になる原因と対策について
2019.02.09
ワンちゃん、ネコちゃんによくある症状
肥満とは
・必要な量以上の脂肪が過剰に蓄積した状態
・脂肪細胞の肥満と、脂肪細胞数の増加の2種類がある
・オーナーが気をつければ防ぐことができる
具体的な状態としては、
・適正体重の15%を超えた場合
・適正体重とは健康を維持するのに適切な体重で、犬猫個々により違いがある
- ワンちゃんが肥満になる原因とは
・飼育環境に起因し、それは過食と運動不足である
・エネルギー摂取量がエネルギー消費量より多いからである
・肥満の傾向
メスはオスの 1.3倍
去勢オスは 1.58倍
避妊メスは 1.88倍
- 肥満を起こし易い犬種 と なりにくい犬種
・コッカー・スパニエル |
・ジャーマン・シェパード |
・本来肥満にならない動物である
・室内飼いが増えた結果
・運動不足
・ストレスによる過食 最近は増加傾向にある
- ネコちゃんが肥満になった場合の影響
平均寿命が短い(病気の引き金になる)
・呼吸器疾患
・関節疾患
・皮膚疾患の併発
・心臓血管系の疾患
・難産
・肝疾患
・麻酔の危険 ・高脂血症
・免疫能力の低下 ・糖尿病
- ネコちゃんが肥満にならないために
・発育期
肥満・・・脂肪細胞数の増加
・成犬・成猫
肥満細胞に脂肪が沈着
肥満細胞数は減少しない
- 肥満の予防
・発育期の管理が重要
・栄養バランスが良く、代謝エネルギーの記載のある適切なフードを正しく与える
・適切な運動を毎日行う
- 肥満の管理
・体重が適正体重の15%超えた場合に、病気がないか診察を受け、体重減量プログラムを作成・設定する
- 減量プログラム
・目標体重(目安としての理想体重)
・目標達成期間
・給与量と回数 ・運動量
- 目標達成期間
・通常、約3ヶ月必要
・1週間の減量範囲は体重の3%を超えないように
・猫・・・急激な減量は禁物/3日以上の絶食は厳禁
- 給与量と回数
・カロリーを制限しても栄養バランスの良い減量用療法食を使用
・一般的には、現体重での維持カロリーの75%を給与する
・給与回数を多くすることで、エネルギーの消費量が増える
また空腹感が減少する
- 運動量
・中型犬・・・1日30分程度
・激しい運動は効果的ではない
・歩く程度の運動で時間をかける
- オーナーができること
・設定された給与量を正確に
・それ以外のものは水のみ
・1週間に1度体重記録
・2週間に1度病院で診察を受ける
- 減量後の体重維持 肥満し易い体質の場合
脂肪含量の低いバランスの良いフードを選ぶ
- 減量食の新しい概念
・脂肪摂取を減らす(除脂肪減量)
・必要なタンパク質は十分摂取すること(筋肉などの維持)
・オメガ-脂肪酸の適正に比率により皮膚・被毛の健康を維持
・現体重から給与量設定
ワンちゃん、ネコちゃんの肥満でお困りの場合は、当院にご相談ください。