Dr.Nyanの健康講座
動物病院から処方される点眼薬の保管方法と使用方法
2019.02.19
■ 保管と使用方法 / 点眼薬
病院から処方される薬で、使い切る前に症状が良くなり残ってしまうものに点眼薬があります。
そして再度の受診時に、点眼薬を処方しようとするとこんな事を聞きます。
「それと同じ目薬、“まだ”あります」
「ん?まだある?・・・いつ処方された点眼薬?」
とカルテで過去をさがすと・・・
「おぉぉぉ、3ヶ月前に同じ薬が処方されている・・・」
そこで、点眼薬の保管と使用方法です。
【保管】
◆点眼容器に何も書かれていない、保管の指示が無い場合。
直射日光や、暖房器具からの熱気が当たらないところ、戸棚、引き出し、箱などに保管して下さい。
◆「冷暗所保存」
冷蔵庫内に保管ですが、凍らせてはいけません。
◆点眼したあとはフタをしっかり閉めて下さい。
フタが完全に閉じていないと、液もれや汚染の原因となります。
◆開蓋後しばらく使用しない場合は冷蔵庫に保管して下さい。
開蓋後から1ヶ月を過ぎたものは、捨てて下さい 。
薬によっては、調剤後1週間しかもたないものもありますので、注意して下さい。
◆幼児の手に届かない場所に保管して下さい。
【点眼するとき】
◆まぶたや眼の周囲の汚れを拭き、点眼薬を差す方の手を洗って下さい。
◆点眼薬は、うまく眼に入れば1~2滴で十分です。
眼に入れそこなったら、もう一度点眼して下さい。
点眼薬の容器は通常1本5ml入りです。
両眼にそれぞれ1回2滴、1日3回点眼しても、1本で7日間は使用できます。
白内障予防の点眼薬には20ml入りもあります。
◆点眼時に、容器の先が眼やまぶたに触れないようにして下さい。
眼やまぶたに触れると、容器のなかに残っている点眼薬全体が汚染されます。
もちろん手で触ることもいけませんね。
◆点眼薬は眼の表面全体にゆきわたるようにして下さい。
あふれた点眼薬は、清潔な布や柔らかい紙で軽く押さえてふき取って下さい。
◆緑内障やアレルギ-の点眼薬は高価ですので大切に使用しましょう。
【2種類以上の点眼薬】
2種類以上の点眼薬を続けて点眼すると、薬が互いに薄め流しあってしまいます。
少なくとも5分以上の間隔をあけてから、つぎの点眼薬を使用します
【点眼する時間】
1日1回の点眼薬は、だいたいの時間を決めて下さい
1日2回は12時間毎、1日3回は8時間毎、1日4回は6時間毎が理想的です。
◆指示回数を無視してはいけません。
早く治そうと して頻回に使用したり、複数の点眼薬を間隔をあけずに同時点眼は、副作用を起こす事があるので注意して下さい。
【副作用】
一般的な点眼薬の副作用として見られるものです。
◆しみる
点眼時にごく短時間しみる場合がありますが、通常は問題はありません。
点眼後に充血するときはお知らせ下さい
◆かぶれ、アレルギ-
点眼薬の使用を続けると次第に充血やまぶたのはれがひどくなってきます。
点眼後に充血するときはお知らせ下さい