Dr.Nyanの健康講座

慢性的な下痢の対処法について

2019.02.25

■ 慢性の下痢

慢性の下痢 自然に治らなかったり、対症療法に反応せず時間が経過してしまった下痢を言います。
ですから、暴飲暴食、伝染病のほとんど、中毒、腸閉塞などの際に起こる下痢は除かれます。
慢性の下痢は、自然に治ったり一般的な下痢止めなどの対症療法で治らないことが多いので、じっくりと原因を追及することが必要です。

【小腸が原因の慢性下痢】

消化に必要な酵素が分泌できなくなっている場合と、小腸本来の病気が原因の吸収不良の場合があります。

消化に必要な酵素が分泌できないと、食べた物は消化されていませんから吸収されません。
また腸の吸収不良では、吸収する能力が落ちているということです。

食べた物が吸収されずに腸の中にいっぱいありますから、そこの部分の浸透圧が高くなり、その結果水分が腸の中にいっぱい溜まってしまいます。
この水をいっぱい含んだ食べた物が便として排泄されます。
それも大量の下痢便としてです。

慢性の小腸性下痢は消化不良と吸収不良を伴うため、量の多い下痢便、体重の減少と栄養失調が特徴です。

【大腸が原因の慢性下痢】

大腸とは、結腸と直腸を指します。
結腸は水分の電解質の吸収を行います。
結腸が炎症を持つと、この吸収という仕事をしませんから下痢になってしまいます。
そして結腸の疾患は、粘膜刺激や炎症、あるいは潰瘍を伴います。
この結腸が過敏状態になると、急を要する便通としぶりが…ウンチしたい、でも出ない状態となるわけです。

大腸性下痢は、便の通過に伴い、少量のスジ状の血液の付着した粘液便を見るのが特徴です。

【慢性の小腸性下痢と大腸性下痢の見分け】

※小腸性下痢
一般に腐敗臭のある、形のない水様か粥状の大量便です。
トイレに行く回数は、通常の2~3倍以上にはなりません。
急にビューと便が漏れ出したり、しぶったりはしません。
また通常は、粘液や鮮血が大量には見られません。

※大腸性下痢
トイレに行く回数が、通常の3倍以上にもなるのが特徴です。
1回の便は少量ですが、粘液や鮮血を大量に含んでることがあります。
そして排便がこらえられなくなったり、しぶったりします。
大腸炎のワンちゃんには、下痢に続いて嘔吐が見られることがあります。

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