院長ブログ

乳腺腫瘍

2019.06.04

『乳腺腫瘍』とは乳腺の一部が腫瘍化してしまう病気で、悪性度が良いものから悪いもの、また進行の度合いが遅いものから早いもの様々です。
一般的に良性のモノが約50%、悪性でも転移性が低いモノが約25%、転移・再発が高く手術だけでは根治が難しいモノが約25%の割合で存在します。

乳腺腫瘍は女性ホルモンの影響を受けて発生するため、小さいうちに避妊手術をすることで発生が少なくなります。
避妊手術をしていない場合には約4頭に1頭に乳腺腫瘍が発症しますが、最初の発情前に避妊手術をすると約200頭に1頭の発症と少なくなるため、予防できる腫瘍とも言われています。
悪性良性の確定診断は、手術で摘出した腫瘍組織の病理組織検査によります。

腫瘍の大きさが1cm以下のモノは良性の可能性が高く根治率も高くなっています。
しかし3 cm以上のモノでは悪性化していること多く、根治率は50%程度となっています。
ただ良性でも時間の経過とともに大きくなるので、3cm以上のモノが全部悪性とは言い切れません。

大きいほど予後が悪く成長速度が速いものほど悪性度が高く、しかも腫瘍が破れて壊死を起こしてジクジクした潰瘍を作ったり、疼痛や感染から生活の質が落ちてしまいます。

乳腺腫瘍の基本的な治療は、外科手術になります。
しかし転移してしまっている場合は手術により腫瘍のすべてを切除しても、それだけでは根治することはできないため、抗がん剤などの治療を行う必要があります。

稀にみられる炎症性乳癌は悪性度が超高く痛みを伴う、とっても嫌な腫瘍です。
そのため治療の目的は、痛みを取ってあげることが中心となります。

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