若山動物病院ブログ
顔に出来ちゃったコブ
アゴに出来ちゃった腫れ物・・・
触ると柔らかいし、痛がらず嫌がらない。
そんなワンちゃんの手術を行いました。
そう言えば、日本の昔し話にホッペタに「こぶ」ができているおじいさんの話がありますよね。
そう「こぶとりじいさん」という・・・
片方のホッペタに「こぶ」がある良いおじいさんと悪いおじいさんの話です。
良いおじいさんは、鬼に「こぶ」を取ってもらったのですが・・・
悪いおじいさんは、鬼に「こぶ」を取ってもらえなかった・・・
鬼は、きっと外科医だったんでしょうね
二人のおじいさんの顎の「こぶ」は、きっと軟部腫瘍だったんです。
そんな腫瘍には、良性もあれば悪性もあリます。
良いおじいさんの「こぶ」は、きっと良性腫瘍・・・
でも悪いおじいさんの「こぶ」は、悪性だったんでしょうね。
取らなかったと言うことは、手術の承諾を得られなかったのかもです。
ちゃんと調べて手術を受ければよかったのにね、何があったんでしょうね?
そんなこぶとりじいさんの「こぶ」ですが・・・
昔し話を研究しているお医者さんたちは、「耳下腺腫瘍」じゃないかと考えているそうです。
耳下腺とは、耳の下にある唾液をつくる腺臓です。
ちなみ今回手術した子の腫瘍は「毛芽腫」で、「耳下腺腫瘍」じゃありませんでした。
この毛芽腫は毛包胚細胞由来の腫瘍で、頭部と頚部に最も頻繁に発生します。
しかも完全に切除すれば、局所再発はないといわれています。
もちろん今回の腫瘍も、きっちりと切除されていました!
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