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マイナス89℃で治療!

皮膚に小さな盛り上がった出っ張りと言うか、突起物を一般的に「イボ」と呼んでいます。
イボの種類にもいくつかあり、犬のイボで多いのが皮脂腺腫や乳頭腫です。

皮脂腺腫は毛包にある皮脂を分泌する腺の腫瘍で、多くが良性です。
乳頭腫も良性の腫瘍で、カリフラワーのような形をしています。

そう言えば、イボって犬に多いかもですね!
猫じゃ乳頭腫は見ませんし、皮脂腺腫も犬に比べて少ないです!

今日もイボ取りしたのですが、そんな時に使うのがクリヨペンです。
これは超低温ガスをイボに照射し、細胞を破壊し取る道具です。
このように組織を超低温で凍らせて破壊する治療を、凍結療法と言います。

クリヨペンは大掛かりな装置を必要とする凍結療法を、小型の専用のボンベを使うことで手軽に行えるように開発されました。
ただマイナス196℃の液体窒素を使用する凍結療法とは違い、クリヨペンは亜酸化窒素を使用するため治療温度はマイナス89℃とマイルドです。
また照射する部位によっては、局所麻酔を使用することもありません。

ガスの照射はイボに接触しそうな距離で行い、イボが白くなるまでガスを照射します。
凍ったイボが解凍しヒンヤリ感が無くなったところで、再度ガスを照射します。

今じゃ半導体レーザー治療機を使ってイボを取る動物病院もありますが、当院ではこの10年近くクリヨペンで頑張ってます!