若山動物病院ブログ
WOOF!
こんにちは。
千葉県佐倉市『若山動物病院』の松田です。
最近あった台風でかみなりが鳴っていたこともありましたが、普段の生活でも宅配便の人が来たり、近くでサイレンの音を聞いて吠えてしまう子はいませんか?
一般的には「無駄吠え」と言われていますが、わんちゃん達が吠える理由はちゃんとあって無駄に吠えている子なんていないんです。
今回はそんなわんちゃんが吠える理由について考えていきたいと思います。
まず、吠えてしまう原因がどういうものなのかです。原因にはいろいろあります。
1. 要求吠え ご飯が欲しい、お散歩に行きたい、遊んでほしいなど、何かを要求して吠えること。
2. 恐怖や不安 大きな音や知らない人・動物に対する恐怖や不安から吠えること。
3. 警戒心 自分のテリトリーを守るために吠えること。
4. 孤独感 飼い主がいないことで感じる孤独や寂しさから吠えること。
原因がある程度わかったところで次は対処法です。
- 要求吠えの場合
要求吠えに対しては、吠えることで要求が通ると犬に学習させないことが大切です。例えば、ご飯を欲しがって吠える場合は、吠え止むまで待ってからご飯を与えるようにします。また、無視することも有効です。吠えるたびに反応せず、静かになった時に褒めてあげることで、吠えない方が良いことを教えてあげます。
- 恐怖や不安の場合
恐怖や不安が原因の場合は、安心感を与えることが大切です。徐々に慣れさせることで、不安を軽減できます。例えば、雷が怖い場合は、雷の音を小さく流しながら、少しずつ音量を上げていくトレーニングを行います。
- 警戒心の場合
警戒心から吠える場合は、社交性を高めるトレーニングが効果的です。お散歩中に他のわんちゃんや人と触れ合う機会を増やし、良い経験をすることで警戒心を和らげます。また、吠えるたびに「お座り」や「待て」などをさせ、注意を逸らせるようにしましょう。
- 孤独感の場合
孤独感から吠える場合は、留守番の時間を少しずつ延ばして慣れさせることが有効です。また、知育玩具など使って、留守番中に楽しめるアイテムを用意します。二人目をお迎えすることも一つですね。
これらの対処法には、家族全員が同じ対応をすることが大切です。対応を同じにすることでわんちゃんが混乱せずに覚えてくれます。また、すぐに直るとは考えず、長い時間をかけて取り組むことが大切です。
ちなみに犬の鳴き声といえば日本では「ワン、ワン」ですが、世界では表現が違っていてアメリカでは「woof,woof」と表現するそうです。
同じ様に聞いていても表現の仕方違うなんて言語の世界も面白いですね!
それでは、また!