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若山動物病院ブログ

肛門腺破裂の修復

肛門腺破裂の修復

口の中のケアの一環として、プラズマ治療器を導入したのは1年前の事です。
『Pidi』とは、窒素プラズマ技術を用いた世界初の動物治療器です。

当院では、主に歯肉炎などの口の中の治療に使われてます。
しかし、それ以外でも効果を発揮しています。

今回は、肛門腺破裂の症例です。

期待される効果としては、炎症を和らげたり組織の修復が早いと言うことです。
肛門腺の炎症などから肛門腺が破裂し、肛門腺の部分の皮膚が赤く腫れてブヨブヨになり壊死を起こして皮膚に穴が開いてしまうのが、肛門腺破裂です。

皮膚に穴が開き痛々しそうでーす。

肛門腺破裂の原因

肛門腺破裂は、肛門腺から出る分泌物が適切に排出されないため引き起こります。
通常はウンチと一緒にでる分泌物ですが、なぜ上手く排出されないことがあります。、

その原因は、幾つかあります。

管が細い

肛門腺から出口までの管が細い子がいます。
管が細いと肛門腺の分泌物が出づらく、中に溜まったままになってしまいます。

分泌物の濃度

肛門腺の分泌物がドロドロだと、ウンチをする時に肛門腺が圧迫されても出てきません。
肛門腺の分泌物の固さや色は、犬によって様々です。

肛門括約筋の収縮力

肛門腺炎は、肛門の括約筋の収縮する力が弱まると発症しやすくなります。
肛門の括約筋の収縮力が弱まる原因には老化もありますが、単に括約筋の筋肉量が少ないという場合もあります。

どちらにしろ肛門腺を押す力が足りず、中に溜まっている分泌物を出せず溜まってしまいます。

破裂する前に 見つかれば良いのですが・・・そこはなかなか難しいところです。
しかも破裂したら手術するのか、しないのか
そのような時に、力を発揮するのがpidiです。

pidi1回照射後の患部です。