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あきらめないが大切

あきらめないが大切

本日のセミナーは再生医療「幹細胞療法」でした。

幹細胞療法と言っても、まだまだ馴染みの薄い治療方法です。
しかし当院では、10年近く前から犬の椎間板疾患などで治療を行ってます。
現在は,慢性腎炎で慢性不全の状態になってになっている猫の治療が多くなってます。

猫の場合,慢性腎炎は高齢になると見られます。
そして高齢になると、変形脊椎症に罹る子も多くなります。
そのような場合には、幹細胞による慢性腎炎と変形脊椎症のW治療になります。

我が家の猫も、W治療を行ってます。

幹細胞を使って行う治療は、治らないとか治る見込みが無いとか思われている病気でも症状が改善する事があります。
この幹細胞療法は、薬を使った治療とは違い生きた細胞を使った治療です。

誰が,このような治療方法を思いついたんでしょうね?
細胞培養の歴史は古く100年以上も前の事です。
しかし治療に応用されるようになったのは、だいぶ経ってからの事です。

とにかく幹細胞療法は今までの治療方法とは全く違う考え方の治療方法で、本来カラダが持っている自己治癒力を利用します。

幹細胞療法は、以下のような様々な病気について使われています。

慢性腎炎や肝炎
変形性関節症や変k理性脊椎症、椎間板ヘルニア、馬尾症候群
炎症性腸炎、免疫介在性血小板減少症、免疫介在溶血性貧血

まだまだ様々な病気に対して治療し,症状が改善する病気があります。

ちなみ「がん」にも幹細胞があり,これを「がん幹細胞」といいます。
健康であればカラダに備わっている免疫力により「がん幹細胞」を殺します。
しかし免疫力が落ちると「がん幹細胞」は生き残ってしまい、「がん幹細胞」と「がん細胞」を生み出していきます。
そして「がん細胞」が分裂・増殖を繰り返し大きな「がん組織」が作られていきます。

この「がん幹細胞」は「がん組織」の中にほんの少し存在し、抗がん剤では死滅する事も無く生き残り再発や転移を繰り返していきます。