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動物病院で使うガス・二酸化炭素

動物病院で使うガス・二酸化炭素

このところ話題にあがる地球温暖化ですが、その原因ともなる「二酸化炭素」は「炭酸ガス」とも呼ばれニオイも色も無いガスです。
二酸化炭素はCO₂とも呼ばれ、石炭や石油の大量消費と森林伐採によって増えて気候変動に大きく影響が出て問題となっています。

当院では、CO₂(二酸化炭素)を使った装置が2種類あります。

  • 炭酸水を作る装置
  • CO₂インキュベーター
目次

炭酸水を作る装置

炭酸水がカラダに良いと言う事で、炭酸水を飲む方も増えているそうです。
炭酸水を飲むと血液中に二酸化炭素が吸収され、その結果代謝や血流を良くなると言うのです。
でも味の無い炭酸は、ただ口の中でシュワシュワーっとするだけで美味しく無いですよね。

この血液の流れが良くなる効果を美容室で応用したのが「炭酸ヘッドスパ」です。
すでにご利用なさった方も,いらっしゃるかとはおもいます。
これは二酸化炭素を水に溶かして作られる炭酸水を使って被毛を洗うというものです。
この炭酸水には、様々な効果があります。

皮膚の血流促進

炭酸水に含まれている炭酸ガスは、分子が小さく皮膚に浸透しやすいと言う効果賀あります。
そのため炭酸ガスが皮膚から吸収されることで血管が広がり、血液の流れが良くなります。
また新陳代謝も活発になります。

皮脂や汚れの除去

皮脂や角質、毛穴に詰まった汚れなども落ちやすくなるります。
また浸透力の高さから毛穴の奥に詰まった汚れや皮脂も、浮き上がらせてくれます。
皮脂のベタベタや、毛穴づまりはスッキリです。

CO₂インキュベーター

CO₂インキュベーターは、カラダの中により近い状態で細胞の培養を行うための装置です。
当院では免疫療法や再生医療で使用しています。

CO₂インキュベーターの性能です。

恩智は37℃
湿度は約100%
CO₂の濃度は5%

このように庫内は常に一定に保つ事ができる機能を持つ機器です。

温度は体温に近く
湿度は培養て起きる細胞へのダメージを防ぐため
CO₂は細胞の代謝により培地が酸性化してしまうのを防ぎ、培地のpHを一定に保ち、安定して細胞を培養する事がでます。

CO₂濃度が5%なのは、カラダの中のCO₂濃度に近いとされているからです。

温度は、CO₂インキュベータは内部の壁が温かくして調節しています。
湿度は、ウォータージャケット方式と言い、水で満たして加温します。
また庫内は周囲の温度変化や停電時にも温度が変わりにくいと言う特徴があります。
CO₂はガスボンベから供給され、庫内のファンで混ぜられ均一に保たれます。

この装置を使い、様々なリンパ球、樹状細胞、幹細胞などの細胞を培養しています。