こんにちは。

千葉県佐倉市『若山動物病院』の松田です。

こうも暑い日が続くと人もそうですが、植物も参ってしまいますね。
この暑さで干上がってしまわないように最近ではよく水撒きをしています。

水撒きをすることによって様々な効果が期待できます。

　蒸発冷却といって水撒きによって地面や植物に水が供給されると、その水分は徐々に蒸発します。
蒸発する際には熱が奪われるため、周囲の温度が下がります。
具体的には、気温の変化、地表温度の変化、周りの環境の変化がみられます。

　気温の低下とは水を撒いた直後から蒸発が始まり、気温が下がり始めます。
特にコンクリートやアスファルトのような熱を吸収しやすい表面では、この効果がよくあらわれます。
ちなみに、庭や芝生では水撒き直後に周囲の気温が2〜3℃程度下がることがあり、コンクリートやアスファルトでは高温時に水を撒くと、表面温度が5〜10℃程度下がることもあるそうです。
水撒きをするのとしないのではこんなに温度に差が出るなんて驚きですよね。

　地表温度の低下とは、水を撒いた地面は、水分が蒸発する過程で冷却されます。これにより、地表温度も低下し、周囲の空気温度にも影響を与えます。

　周りの環境の変化は庭やベランダなど小さな空間でも、水撒きによる冷却効果はそのエリア全体に影響を与え、局所的に涼しい空間を作り出します。
お家の庭や前の道路に水を撒いてみると少し涼しい風が入ってきそうですね。いい節約術になるかもです(^_^)

今回は日常的な水撒きで快適な環境づくりについてお話ししましたが、今の時期は熱中症には十分注意して外作業をしてくださいね。

　ワンちゃんでいうとお散歩もあまり行かないようにとお伝えしています。
暑い時間での散歩は熱中症のリスクがあり、夜でも湿気が高い場合があります、ワンちゃんは湿気にも弱いので注意しましょう。
　また気温が涼しい時間帯でもアスファルトはまだ熱いことがあり、火傷の危険性があります。手で地面の温度を確認し、冷たい場所を選びましょう。草むらや土の上を歩くのがおすすめです。

それではまた！