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若山動物病院ブログ

スパイク

千葉県佐倉市の『若山動物病院』の新垣です。

家の中でワンちゃんが歩くときにカチカチっと音がすると
「爪が伸びてきたな~・爪切りが必要だな~」と思いますよね(´ー`)

なんで爪は伸びるのか、と疑問に思ったことはありませんか~?

爪はタンパク質でできています。
実は、毛や皮膚の角質層もタンパク質でできています。

固い爪と皮膚ももともとは同じ成分からできているのです(◎_◎;)

そして、爪にも皮膚と同じようにターンオーバーがあります。
ターンオーバーとは代謝サイクルのことで、一定期間のサイクルで古いものが剥がれ落ち、新しい状態に生まれ変わります。

爪は古い部分は擦れて・削れていきます。
が、古い爪が削れている分よりも新しく作られるスピードの方が上回るので、結果てきに伸びているのです!

野生で暮らしている子は、激しい地形を歩いたり穴を掘ったりするため、爪はその摩擦で削れて適正な長さをキープすることができます。
お家にいる子は、毎日散歩をしていても歩く距離や地形が限られてくるため、放っておくとどんどん爪が伸びてしまうのです。

かなりの距離を散歩していて爪が短く保てていても、ヒトの親指にあたる「狼爪(ろうそう)」は地面に触れにくいため、伸びてしまうケースが多いです(>_<)
※狼爪はもともと無い子もいます

狼爪

伸びすぎてしまうと、爪は体重を支える構造ではないため変形したり
肉球に刺さってしまったりすることもあります( ;∀;)

爪が伸びきっている期間が長いと、爪の中の血管や神経も徐々に伸びてしまうので
これにも注意が必要です!

爪は踏み込んだときに地面に食い込んで力を押し出すアシストをする「スパイク」のような役割をもっています。
爪が伸びてしまっては本来の働きがイマイチになります。

足に負担をかけずにラクラクお散歩が楽しめるように
爪のメンテナンスは欠かさずおこなっていきましょう(´ω`*)♪