若山動物病院ブログ
マーキングの違い
犬も猫もマーキングをしますよね!
駐車場とドッグランに、犬用にトイレを設置してあるのですが・・・
来院すると多くのワンちゃん達が、そこを目指して走ります。
オシッコ我慢してたのかな、と思うこともあります。
しかし幾度もニオイを嗅いで、幾度も片足あげてオシッコスタイルをする子もいます。
これはマーキングです!
「ここは俺の場所!」だと自己主張しているんでしょうね!
マーキングとは自分の存在を示すために、特定の場所や物にオシッコやフェロモンなどの分泌物などでニオイを付ける行動を言います。
マーキングは犬だけでなく、猫も行います。
しかし犬と猫では生態などの違いあるため、マーキングの方法や目的が違います。
そうなんですよ!
猫のマーキングは犬とはチョット違います。
もちろん猫もテリトリーを持ち、そこに自分のニオイを残し他の猫に知らせます。
そのようなマーキングですが、犬と猫の違いを比べてみました。
方法の違い
犬
立って片足の後ろ足をあげ、オシッコをかけることが主な方法
また他の犬のニオイを嗅いだ後にオシッコをかけることが多く見られます
散歩中や新しい場所に行った際に頻繁に行います。
猫
足をあげることなく、尻尾の先をピコピコと動かしながらオシッコをかけます。
犬とは違い、マーキングは比較的小さな範囲に行います。
また頭やカラダを物に擦り付けたり、繰り返し爪を研ぐ行動もマーキングの一部とも言われています。
テリトリー意識
犬
テリトリーを主張し、ここは俺の場所だって感じに周囲の物や場所にニオイを付けます。
また環境の変化に敏感で、頻繁にマーキングを行う。
猫
自宅の特定の場所や良く通る場所、また新しい物や環境の変化、ストレスを感じた際に行います。
そして自分のテリトリーに安心感を持ち、ストレスから落ち着かせることもあります。
情報の伝達
犬
オシッコの成分には年齢や性別、健康状態などの情報が含まれているんですって。
そのため情報の交換、いわゆる社会コミュニケーション的な働きをします。
発情中のメスにアピールをする際にも行うことがあります。
猫
自分の匂いを残すことに重点を置き、他の猫との関係性を維持するために使用。
飼い主への影響
犬
散歩中のマーキングは、飼い主さんの手を煩わせることが多くなります.。
他の犬と出会った時などに、そちらの方向に引っ張られることもあります。
また思わぬ場所で行ってしまうこともあります。
そのため、躾が必要になります!
猫
室内でのマーキングで、特にトイレ以外の場所で行われるこちが多々あります。
これは飼い主さんにとり、とても大きな悩みになります。
そのためにも、猫のストレスを減らすなどの配慮も必要になってきます。
まとめ
犬は主にオシッコでテリトリーを主張し、他の犬とのコミュニケーションを図ります。
猫はオシッコに加え、体を擦り付けるなどして自分のニオイを残し安心感を得ようとします。
これらの違いを知り行動を理解し、適切に対処することで、犬や猫との関係を良好に保つことができるようになります。