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若山動物病院ブログ

またもや…

千葉県佐倉市の『若山動物病院』の千明です。

10月も終わりが近いというのに最高気温が25℃を超える日が続き湿度も高く、「秋晴れ」というには爽やかさが足りない日々です。
それなのに朝晩は秋らしくしっかりと冷え込み、下痢や嘔吐などの胃腸障害、頻尿や血尿などの泌尿器障害を起こしている子が多くなってきています。
気温が下がる時間帯は腹巻きやお洋服などを身につけ、くれぐれも体を冷やさないように気をつけてください。

さらに今の時季に多くなってくるのが眼科疾患。
空気の乾燥によって空気中の埃やゴミが舞いやすくなり、地面と近いワンちゃん猫ちゃんたちはどうしても眼に異物が入りやすくなってしまいます。
また秋の花粉に反応して痒みや涙が出やすくなり、眼を引っ掻いて角膜に傷をつけてしまう子も増えています。

病院で暮らしているルーサーもそんな子の一頭。
朝のお薬タイムで点眼液をつけようと眼を見ていたら、眼の表面がデコボコしてるぅ ヽ(´Д`;)ノ

ルーサー

つい先日も眼のトラブルで治療のために点眼液をつけることになり、ようやく症状が落ち着いてきて「目薬卒業だね」とスタッフで話していたばかりだったのに…。


午前中の診療が終わったのでルーサーの眼の診察をしていきます。

フルオレ試験

まずは特殊な染色液を使って角膜に傷ができているかのチェックをしていきます。
角膜に傷ができていると染色液が傷に染み込んで緑色に発色するのですが、デコボコに見えていた部分にしっかりと染色液の色がついてしまいました (p´□`q)

角膜の傷
赤矢印が染色液で発色している傷部分

前回の眼の症状が落ち着いて点眼液の数が減らせると思っていたのに、今回の角膜の傷で点眼液が増えてしまいました。

角膜の傷はたとえ小さくても放っておくと傷の悪化や細菌感染を引き起こす可能性があり、最悪の場合には失明してしまう危険性もあります。
少しでも眼に違和感があるようであれば、早めの受診をおすすめします。

ルーサーも角膜の傷が悪化しないようにしっかりとお薬をつけて頑張ります!

ニッコリルーサーと便乗シロ