若山動物病院ブログ
冬の始まり
昨日11月7日は「立冬」でした。
「立冬」とは暦の上で季節が冬へと変わる日で、朝晩の冷え込みを一段と感じるようになったり、場所によっては初雪の知らせが出たりなど冬の兆しが見え始める頃です。
この頃になるとニュースや天気予報で「木枯らし1号が吹いた」と報道されることがあります。
「木枯らし」とは晩秋から初冬にかけて吹く北よりの強い風のことを言い、その年最初の木枯らしを「木枯らし1号」として気象庁が発表しています。
実は木枯らし1号には条件があり、その条件をクリアしないといけません。
そのため木枯らし1号が観測されない年もあります。
また東京地方と近畿地方の2地方のみが発表対象で、それ以外の地方では条件に合った風が吹いても特に発表されることはないんだそうです。
そして昨日7日は東京地方と近畿地方で木枯らし1号が観測・発表されました。
2地方で同日に観測・発表されたのは7年ぶりだそうです。
さらに今年は同じく7日に富士山の初冠雪が観測され、木枯らし1号と初冠雪が同日に発表されるのは史上初めてのことだとか。
今年はいろいろなことが重なった立冬ですが、そんな立冬に旬を迎える食材も多くあります。
その中でもリンゴと柿は特に栄養価が高く、「1日1個のリンゴは医者いらず」「柿が色づくと医者が青くなる」という言葉ができるほどにさまざまな効能があります。
- 整腸作用
- 免疫力UP
- 疲労回復
- 抗酸化作用
- 高血圧の予防・改善
- 老化防止
ワンちゃん猫ちゃんもリンゴや柿を食べることができますが、与えるときには注意が必要です。
もともと草を食べる子達ではないワンちゃん猫ちゃんは野菜や果物などの植物を消化することが苦手なため、場合によっては消化不良をおこしたり下痢になったりしてしまうことがあります。
そのため与える際には細胞膜を壊してワンちゃん猫ちゃんが消化しやすい状態にしておいてあげると、消化不良や下痢になってしまうのを防ぐことができます。
リンゴや柿をすりおろしたり一度冷凍したりしてあげると細胞膜が壊れて消化しやすくなります。
果物は甘くて美味しくて水分も豊富なため、ワンちゃん猫ちゃんたちにとっていいオヤツ代わりになります。
しかし、果物の種類や与え方や量・大きさによっては健康を害する場合もあるので十分に注意してから与えるようにしましょう。