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猫は病気を隠す名人

猫は病気を隠す名人

猫はとても病気が見つかりにくい動物です。

猫は、もともと野生で生き抜くために病気や弱さを隠す習性を持っています。
そのため病気になっていても、「いつもと変わらないように見える」ことが多い動物なんです。
つまり飼い主さんが異変に気づく頃には、すでに症状が進行していることも珍しく無いということなんです。

猫の病気が見つかりにくい理由を簡単に説明します!

目次

猫の病気が見つかりにくい理由;

本能的に弱さを隠す

猫は、他の動物に自分の弱さを見せると狙われる可能性があるため、病気や痛みを感じても表情や態度に出しません。
つまり痛みを抱えていても毛づくろいをしたりして、いつもと変わらない行動してしまいます。

初期症状がわかりにくい病気が多い

猫によく見られる腎臓病や歯周病などの初期では、特に目立った症状が出ません。
見られたとしても「なんとなく寝ている時間が増えた」や「ご飯を少し残すけど、飽きたのかな?」といった変化だけで、特に病気とは思えないことが多いです。

普段の行動から変化が分かりづらい

猫は元々のんびりしている時間が多く「寝ているだけ」「じっとしているだけ」が普通に見えるため、行動の変化がわかりにくい動物です。
また体調が悪くても、不調を隠す習性があるため異変を見逃してしまうことも多々あります。

病気の症状が似ている

食欲がない、吐いた下痢したといった症状は他の多くの病気でも見られます。
そのため、不調の原因がわかりにくいことがあります。

高齢になると特に注意が必要

猫は「シニア期」に入ると、病気のリスクが高くなります。
そのため「歳をとったからと思っていた」などという場合も多々あります。

飼い主さんができること

小さな変化に気づく

ご飯を食べる量、飲む水の量、トイレの回数、毛づや、体重の変化に注意してください。
「少し痩せたかも」「なんとなく元気がない」と感じたら相談してください!

定期健康診断を受ける

猫は健康診断でしかわからない病気(腎臓病、糖尿病など)が多いです。
半年に1回は健康診断を受けましょう!

3. 病気を予防する習慣を持つ

口の中の健康を守る(歯石や口臭チェック)。
太りすぎや痩せすぎを防ぐために、適切な食事量と運動を心がける。

当院からのメッセージ

猫は痛みや不調を隠すため、異変に気づくのが難しい場合があります。
特に元気に見えても健康診断で「異常が見つかった」というケースは珍しくありません。

定期健康診断は病気を早く見つけて治療するだけでなく、長く元気で暮らすための一番の近道です。
「いつも元気そうだから大丈夫」ではなく、「元気なうちに病院でチェック」する習慣を!
些細なことでも「おかしいかも?」と思ったら、気軽にご相談ください。