若山動物病院ブログ
使い捨て聴診器…
ヒトの医療の現場において、感染対策の重要性がますます高まっているそうです。
そこで注目されているのが使い捨ての『ディスポーザブル聴診器』なんだそうです。
感染対策は、動物の医療においても同じです。
動物病院には多くのワンちゃんや猫ちゃんが来院し、様々な病原体を持ち込む可能性があります。
なぜディスポーザブル聴診器が生まれたのか?
従来の聴診器は、動物ごとに消毒を行うのが一般的です。
しかし完全に病原体を除去するのは、難しい部分があります。
また消毒の手間がかかるため、十分な対策が取られないこともあります。
感染症を持ったり免疫力の低い動物を診察する際には、器具を介した交差感染のリスクが懸念されます。
そのような時には使用するたびに、消毒を終えた聴診器を使用したりします。
そこでディスポーザブル聴診器の使用することで、感染リスクを最小限に抑えることが可能になるそうです。
ディスポーザブル聴診器
ディスポーザブル聴診器の中でも、Welch Allyn ユニスコープが高性能だそうです。
この聴診器は優れた音響性能を持ち、クリアな音質で心音や呼吸音を正確に聞き取ることができます。
しかもひとり終わるごとに新しい聴診器を使用すれば、当然ながら細菌やウイルスの伝播を防ぎます。
感染症が疑われる際の診察時に使用することで、感染の拡大を防ぐことができます。
獣医療においても感染管理の重要性が高まる中で、ディスポーザブル聴診器は新たな標準ツールとなる可能性もあります。
でも結構な価格であるため、特殊な場合を除いては普及するのは難しいなぁ〜って思っちゃいます。
【参考資料】
ディスポーザブル聴診器:Welch Allyn ユニスコープ