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若山動物病院ブログ

春の便秘

千葉県佐倉市の『若山動物病院』の千明です。

今日はお天気もよく、窓を開けていると爽やかな春らしい風が心地良い1日でした。

春は1年のうちで寒暖差が一番大きい季節で、その気温の変化に対応するため体では自律神経の一つである交感神経が優位に働き、緊張状態が続いて疲れやすくなり、胃腸の働きも低下してしまいます。
そのため春は自律神経の乱れによって便秘が多くなる季節でもあります。

ヒトの日本内科学会では「便秘とは3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態」と定義されています。
つまり、毎日ウンチが出ていても便秘になってしまうことがあるということです。


今日、春の健康診断で来院した猫ちゃんたちのレントゲン写真を見てみると、みんな胃腸の働きが低下して便秘気味になっていることがわかりました。

15歳のこの子は、太めのウンチがグルっと円を描くようにしてお腹の中に溜まっていました。

便秘
赤ラインの内側に見えるのがお腹の中に溜まっているウンチ


16歳のこの子も同じようにウンチが溜まってしまっています。

便秘


14歳のこの子はウンチは溜まっていないものの、腸の中にはたくさんのガスが溜まっていました。

ガス
赤矢印で指している黒く抜けた部分がお腹に溜まったガス


4歳のこの子はウンチとガスの両方が溜まっています。

便秘とガス
赤ライン左側にウンチ、赤矢印がガス


便秘は年齢に関係なく、どんな子でもなってしまう可能性があります。
その子にあった飲水量、食餌、運動、生活環境などを整えて、スッキリとした日々を送りましょう!