用意したフードを、プイッと横を向いて食べない。
猫を飼っている方なら、こんな経験ありますよね！

ぇぇぇぇッ、昨日はよく食べたのに！
猫は犬と比べたら「グルメだ」なのよねぇ〜
でも、これって猫の本能や習性によるものなんですって！

そうなんですよね！
犬が何でも勢いよく食べる子が多いのに対して、猫はフードに慎重！
しかもこだわりが強い傾向があります 。

実は・・・
野生の猫科の祖先は、単独で小さな獲物を狩り少しずつ食べる動物でした。
現代の猫もその名残で、自分のペースで少量ずつ食べる習性があります 。

出されたフードをすぐ完食する猫もいれば、１日に何回も分けてチョコチョコと食べる猫もいます 。
「残してる」と不安になるかもしれませんが、どの食べ方でも健康で体重管理ができていれば問題ありません。

そして・・・
猫は、嗅覚が優れた動物です。
フードの好みを決める要素でもっとも重要なのは、『ニオイ』と言われています 。
次に食感（舌触り）や形状などの触覚的ものです。
味は、最後に関与する程度だそうなんです 。
ここがヒトの感覚との違いなんです！

つまり・・・
最初にフードのニオイをチェックするのは、「食べられるモノか」「好みのモノか」のチェックのためなんです。
そのためニオイに少しでも違和感があると、味見すらせずにプイッとしてしまうこともあります。

さらには・・・
子猫のとき、離乳期に初めて食べたものを「これが安全な食べ物だ」と学習し好む傾向があります 。
逆に言えば、離乳期に経験しなかった食べ物は「知らないもの」として警戒し口にしにくいのです。

これも野生時代からの本能で、食べ慣れた安全なもの以外は毒かもしれないと慎重になるためと考えられます。
猫にとって食べ物のニオイや味が少し変わっただけでも「これは前と違う、嫌だな」と感じてしまうのです。

猫がを食べないのはなぜ？

その原因を考えるとき、まず体調に問題がないかを確認することも重要です 。
食べないのは、何らかの病気のサインかもしれませんものね！

体調は普段通りで、元気もあるんだけど。。。
でもお腹が減っても食べない、そんなこともあるわよね？

そうなんです、このような場合には猫の習性や心理的な要因が関係していることも多いんです 。
例えば次のような理由が考えられます。

• ごはんの好き嫌い・飽き
• 騒がしい、落ち着かない場所など周囲の環境に敏感であるとストレスを感じ食べなくなる
• 「そのフードを食べたら嫌なことが起きた」という記憶があると、そのフードを食べなくなる

特に猫には、食事をする環境はとても重要です 。
また食器そのものへのこだわりがあるのも、猫の特徴です。

偏食の原因

うちの猫、口が肥えてるのか味にうるさいんですよ！
本当に悩みなの。

そうなんですよ！
そんな話を、本当によく聞きますよね

いつもはよく食べるフードを急に拒否したりとか、好き嫌いには振り回されます。
「猫は自分の体調を損ねても嫌いなものは食べない動物」とまで言われています 。

気持ちに寄り添って

思ったようにフードを食べてくれないと、心配から落ち込んだり焦ったりしてしまいますよね。
しかし、これは猫には猫なりの理由があっての行動なんです。
そのような場合には無理強いせず、寄り添うことです。

猫は繊細で奥が深い生き物です。
だからこそ分かってあげなくちゃならない、そんな生き物なんです。