若山動物病院ブログ
見た目と違う
千葉県佐倉市の『若山動物病院』の千明です。
5月もあっという間に半分が過ぎ、早くも梅雨入りした地域が出てきました。
今週は天候の変化が激しく、気温差のある日が続きそうなので、体調の変化にはくれぐれも気をつけてくださいね。
今季は膀胱炎で来院される子がいつもより多く見られます。
中には、なかなか症状が良くならずに長引いてしまったり、治ってもすぐに再発してしまったりするケースも増えてきています。
膀胱炎になると、トイレに何度も行くようになったり、おしっこに血が混じったりと、さまざまな症状が見られます。
おしっこの色やにおい、排尿時の様子などに変化があれば、早めに気づいてあげることができ、病気の悪化を防ぐことにもつながります。
ただ、膀胱炎のやっかいなところは、見た目の症状と実際の病状に差があることです。
今日、診察にやってきた子は数日前からおしっこの様子が変で、いつもと違うタイミングでおしっこをしたり、おしっこのキレが悪くてポタポタ垂れたりすることがあったそうです。
おしっこの色や匂いは特に変化がないということでしたが、念のため膀胱のエコー検査をすることに。
エコーで膀胱を見てみると、膀胱内に腫瘍らしきものができているのがわかりました。

血尿や頻尿などは日常でもよく見る症状の1つです。
しかし、その症状の裏に隠れているのは単純な膀胱炎だけではないかもしれません。
定期的に健康診断を受けることは病気の早期発見・早期予防につながります。
お家の子の小さな異変に気付けるのは、毎日一緒に暮らしている家族だけです。
「何か変だな」「いつもと違うな」ということがあれば、お気軽にご相談ください!
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