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猫の体には骨がいっぱい?

猫の骨

猫のカラダには、約230~250本の骨があるとされています。
ただ品種や尾の長さなどで個体差ありありますが、ヒトの206本よりも多いのは確実です。
猫は、哺乳類の中でもかなり多い骨の数が部類に入ります。

では・・・
なぜ猫はそんなに骨が多いのでしょうか?
そんなところから、話を始めましょう!

背骨の数と構造がすごい

猫の背骨(脊椎)は30個以上の椎骨で構成されており、とても柔軟な作りになっています。
これがあの「しなやかな動き」や、高くジャンプしたときの「なんとも言えない美しい姿勢」を可能にしているのです。
さらに猫の背骨は「回旋」と呼ばれる、左右にねじれるような動きが可能なんです。

これにより狭いところ通り抜け障害物をすり抜け、また高い所から落ちてもカラダを捻り回転させて体勢を整えて着地することが出来ます。

この忍者みたいに高いところから着地できるのは、カラダの作りによるんだよ!
この捻りや回転を、エアライトって言うんだ!
これって、空中回転って意味。

尻尾の骨も、しなやか

猫のしなやかなバランス感覚は、尻尾の骨=尾椎の多さにも秘密があります。
猫の尻尾には18~23個ほどの骨が連なっており、まるで「方向舵」のように働いています。

ジャンプ中や細い場所を歩く時、猫は尻尾を微妙に動かしながらバランスを調整しています。

高いところから飛び降りる時、尻尾をクルクルと回してるでしょ?
あれってバランスとってんの!
これは生存本能に直結する、高度な運動能力なのでぇ〜す。

肩甲骨がくっついていない!?

猫の骨格の最大の特徴の一つが、肩甲骨が胸郭(肋骨の部分)と接続していないということ。
これは驚くべきポイントなんですよ。

ヒトや犬では肩甲骨は骨や靭帯などで体としっかり接続されています。
しかし猫では筋肉のみでぶら下がっている状態なため、前足をカラダの横に大きく広げることができます。

それだけじゃなく、カラダをを細く折りたたむこともできるんだよ!
この柔軟性が運動能力に大きく関係してるんだ。

骨が多い=壊れやすいのか?

「骨が多い=もろいのでは?」と思われがちです。
しかし猫の骨は細くて軽く、それでいてとってもしなやかです。
また衝撃を吸収しやすい構造をしています。
そのため、ある程度の高さから落ちても致命傷を避けられる構造になっています。

ただ・・・
いくらカラダが柔軟でも大丈夫!安全なわけではありません。

そうなのよねぁ〜
高齢になると骨密度が低下したりして、骨折リスクは高まるよね。
だから高い場所からの落下や、滑りやすい床には注意しなくちゃだよ。

まとめ

猫の体は「しなやかに動くための骨の芸術作品」と言う方もいます。
皆さんも猫の骨格の秘密を知ることで、「深く理解できるようになりますので、ご興味のなる方は調べてみて下さい。。
特にシニア猫ちゃんでは骨や関節のケアが重要になるため、健康チェックや日常生活での動きなどをチェックすることが大切です。