若山動物病院ブログ
溶ける
千葉県佐倉市の『若山動物病院』の千明です。
今日、千葉県では今年3回目になる『熱中症警戒アラート』が発表されました。
『熱中症警戒アラート』とは、熱中症の危険性が極めて高くなると予測された日に発表される注意喚起情報です。危険な暑さへの警戒を呼びかけ、熱中症予防のために適切な行動をとるよう促すことを目的としています。
2025年5月1日から6月29日までの間に、全国で約18,000人が熱中症により救急搬送されました。
また千葉県では、5月1日から7月7日までの間に約989人が熱中症で搬送されています。
発生場所の内訳を見ると、最も多いのは「住居」、つまり自宅で熱中症になるケースが最も多いという結果でした。
これほど多くの人が室内で熱中症になっているということは、人より体温が高く、体温調節が苦手なワンちゃんや猫ちゃんにとっては、さらにリスクが高いということでもあります。
今回は、病院で暮らす子たちにも大好評!暑さに負けない“ひんやりおやつ”を2つご紹介します!
ひとつめは、夏に旬を迎えるフルーツ。
夏のフルーツには水分とカリウムがたっぷり含まれているので、水分補給ができるのはもちろん、カリウムの利尿作用で体にこもった熱をやさしく冷ましてくれる働きもあります。
夏の代表でもあるスイカは皮や種を取り除いてそのまま与えてもいいですし、食べやすい大きさに切ったり、ペースト状にしたりして冷凍庫で凍らせるのもおすすめ。
スイカに続いておすすめなのが、『ブルーベリー』。

ブルーベリーには、強い抗酸化作用を持つポリフェノールやビタミンEが豊富に含まれていて、暑さで疲れた体を癒すのにぴったり。
小粒で丸ごと与えられるブルーベリーは、皮や種を取る手間がなく、栄養を余すことなくしっかり摂れるうえに、冷凍することで栄養成分の吸収がよくなるのも、うれしいポイント
最近ではコンビニでも冷凍したブルーベリーが売っているので、お出かけ先でのひんやりおやつとしても、手軽に使えてとっても便利です。

ふたつめは、ヨーグルト
普段は飲水量確保のためにお水で薄めて与えているヨーグルトですが、暑い季節は凍らせてフローズンヨーグルトにしたり、水で割ったものを製氷皿で凍らせてお水に浮かべたりすることで、涼しく楽しく水分補給ができます。

ヨーグルトは腸内環境を整えるだけでなく、乳酸菌がつくるビタミンB群が夏バテによる疲れをやわらげてくれます。
さらに、ヨーグルトに含まれる乳たんぱく質には、体内に水分をとどめる働きがあり、脱水の予防にも効果的です。

これからしばらく、暑い日が続きます。
冷たいものの与えすぎはお腹を壊す原因にもなるので、様子を見ながら上手に取り入れつつ、水分と栄養をしっかり摂って、暑さに負けないように気をつけましょう!