若山動物病院ブログ
天候の変化にビックリ
ここ数日、佐倉市では気温の大きな変化がありました。
三日前・一昨日は肌寒さを感じるほどの涼しさだったのに、昨日は一転して蒸し蒸しでした。
そんな中、当院には下痢や嘔吐を訴えるワンちゃん・猫ちゃんの来院が急増でした。

いつもは元気なのに。急にウンチがピーピー
お腹も痛くてさ・・・
嫌になる

朝は快調、普通だったのに昼過ぎころに気持ちが悪くなって、何回も吐いちゃったよ
こんなご相談が相次いだのです、これは偶然ではありません!
急激な気温の変化は、動物たちの体に大きなストレスを与えます。
気温の変化が引き起こす、体の不調
動物たちは、私たちヒトよりも外気温に敏感です。
特に室内で暮らすワンちゃんや猫ちゃんは、急な気温の変化にカラダがついていけません。
そのため、自律神経がうまく対応できなくなることがあります。
自律神経が乱れると消化機能が落ちてしまい、下痢や嘔吐を引き起こすことがあります。
また、体調が不安定になることで、食欲が落ちたり、元気がなくなったりすることもあります。

特に次のような子たちは、注意が必要でよ!
気をつけて下さいね!
- 子犬・子猫、シニア期のワンちゃん猫ちゃん
- 持病がある子(心臓病、腎臓病、胃腸の弱い子など)
- 急に環境が変わった子(引っ越し、旅行後など)
季節の変わり目は体調管理の分かれ道
今はちょうど、梅雨明け前後のタイミング。
ヒトでも「気象病」と言われるような、気圧・気温の変化に体調を左右される時期です。
動物たちも例外ではありません。

このような時期は・・・
「なんとなく元気がない」
「ちょっと食欲が落ちた」
などの小さなサインを見逃さないことが大切です。
飼い主さんにできる対策
では、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか?
1.室温管理をしっかりと
暑さ寒さが極端な日は、冷房や除湿機、加湿器などを上手に使いましょう。
エアコンの設定温度は25~28℃が目安。
特に湿度にも注意を。
2.食事や水分のチェック
急に食欲が落ちていないか、飲水量が減っていないかを観察しましょう。
嘔吐・下痢がある場合は、脱水を防ぐための水分補給が重要です。
3.早めの受診
一晩様子を見よう」と思っても、症状が急変することがあります。
特に繰り返す嘔吐や水様便、血便などがある場合は、すぐに受診を!
4.ストレスのケアも忘れずに
外の気候変化だけでなく、来客や騒音、環境の変化も影響します。
安心できる空間・ルーティンを意識して過ごさせてあげましょう。
最後に
「ちょっとした気温の変化」と思っていても、動物たちにとっては大きな出来事。
これからますます暑くなる季節ですので、毎日の体調チェックが何より大切です。

もし「何かいつもと違う」と感じたら、早めにご相談くださいね。
私たちは、皆さまの大切なご家族の健康を全力でサポートします。