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その水の量、足りてますか?

その水の量、足りてますか?

皆さんは「水分補給」について、どれくらい意識していますか?
水は身近にあり、しかも簡単に手に入ります。
そのような水は単なる「飲み物」ではなく、命を維持するための最も大切な栄養素なんです。

「水」はエネルギー源ではないものの、生命維持に不可欠な第6の栄養素として位置づけられています。
水以外の栄養素は炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルです!

目次

カラダの60~70%は水でできている

人も犬も猫も、そのカラダの約60~70%が水でできています。
特に子犬や子猫はさらに水分量が多く、まるで「水のかたまり」のようです。

水がカラダの中でどんな働きをしているのかを知っておくことは、健康管理の第一歩とも言えます。
特にこれから気温が下がってくる時期は、水の飲みが減ってしまいます。
そこで水の働きを再認識し、健康を維持するようにお願いします!

水はカラダの「運搬システム」

血液や体液は水がベースになっていて、栄養や酸素を全身へ運びます。
そして全身の老廃物を、腎臓や肝臓に届けて処理します。
水が不足すると、これらの機能がうまく働きません。
そうなるとカラダのあちこちで、異常事態が起きてしまうのです。

水は「温度調節装置」

犬はハアハアと口を開けて呼吸し猫は肉球から、そしてヒトは汗から熱を逃がします。
これらはすべて体温を調節するための、水分を使ったシステムです。

熱中症予防には、水分補給って言いますよね?
つまりカラダの中の水分が不足すると、体温調節がうまくいかなくなるんです!

水はカラダの「化学反応のステージ」

消化、エネルギー産生、免疫反応、ホルモンの働き・・・
カラダの中で起こるあらゆる化学反応は、水の中で行われています。
そのため脱水になるとこの反応が鈍くなり、代謝が落ち体調不良が続くことになります。

血液と臓器を守る

水分が減ると血液はドロドロになり、心臓に負担がかかります。
その結果、腎臓も濃いオシッコを作らざるを得なくなり、結石や腎不全のリスクが上がります。

猫のルーツは砂漠地帯のため、喉の渇きに鈍感な動物なんです。
そのため気づかないうちに、慢性的な脱水状態になっていることも珍しくはありません。

命に直結する

ヒトは水が3日不足すると、危険な状態になります。
犬や猫はそれよりもさらに早く、1~2日で深刻な脱水に陥ることもあります。

それほどまでに、水は生命のすべてを支える存在なのです。

例えるなら?

カラダは「水でふくらんだ風船」のようなものです。
中にしっかりと水が入っていれば・・・形も整い、臓器や血液もスムーズに働きます。
しかし水が減ってしまうと・・・しぼんでシワシワになり様々な動きも鈍くなります。

そして、もし破れてしまえば・・・
生命の維持はできなくなってしまいますよ。

まとめ:猫は特に意識的な水分補給を

水は

  • 栄養や酸素を運ぶ
  • 老廃物を体の外に出す
  • 体温を保つ

など生命の重要な働きをしています。

つまり健康を守るためには、こまめな水分補給が大切です。
特に猫は!意識的に水を飲ませる工夫が必要です。
日々の「水分ケア」で健康寿命をのばしてあげましょう。