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腎臓を守る大切な検査

腎臓を守る大切な検査

秋の健康診断が始まってますが、健康診断の中には腎臓の機能を調べる項目があります。
検査結果で・・・
「BUNとクレアチニンの数字がチョット高いですよ!」なんて言われても
「それ何?」なんてことにならないように、今回は腎臓に検査の話です。

目次

腎臓の検査

犬や猫の腎臓をチェックする際に行う検査があります。
それは「BUN・クレアチニン・SDMA・UPC」などです。
でも、これらが何を意味しているのかチョットわかりにくいですよね。

じゃぁ〜
腎臓病の早期発見や重症度を知るために役立つ検査を、わかりやすく説明ね!

BUN(血中尿素窒素)

  • 意味:カラダの中にある老廃物が、血液の中にどのくらい溜まっているかを見る数値
  • ポイント:腎臓がうまく働かないと高くなる
  • 注意点:脱水や消化管出血などでも上がることがある

老廃物がカラダの中に、どれだけあるか」を見る指標です。

クレアチニン(Cre)

  • 意味:筋肉から出る老廃物で、腎臓から排泄される
  • ポイント:腎機能がかなり落ちてくると、高くなる
  • 注意点:筋肉量が少ない子は低く出やすい

腎臓がどのくらい頑張れているか」を見る基本の指標です。

SDMA

  • 意味:腎臓のろ過機能をより正確に反映する新しいマーカーです
  • ポイント:腎機能が 25~40%失われた時点で上昇します
  • 注意点:クレアチニンより早期に異常が見つかります

腎臓の異常をいち早くキャッチ」する検査です。

UPC(尿タンパク/クレアチニン比)

  • 意味:尿の中にどれくらいタンパク質が漏れているかを見る
  • ポイント:腎臓の糸球体や尿細管のダメージをチェック
  • 注意点:数値が高いほど腎臓病の進行リスクも大きい

腎臓の傷み具合や進行リスク」を知る指標です。

飼い主さんへのメッセージ

腎臓は一度悪くなると元には戻らない臓器です。
だからこそ 早期発見・早期対策 がとても大切。
定期的な血液検査・尿検査で、腎臓のサインを見逃さないことが健康寿命を延ばすカギになります。