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若山動物病院ブログ

思っている以上に身近

数日前に山へ遊びに行った子が、発熱と食欲不振で来院しました。
血液検査をしてみると、腎臓・肝臓の数値が高く、黄疸まで出ていました。

数日前の行動と症状、検査結果を合わせて体調不良の原因を考えていくのですが、その候補の一つにある病気があがってきました。

その病気とは『レプトスピラ症』です。

レプトスピラ症とは

レプトスピラ症は、多くの動物に感染する人獣共通感染症です。
人の世界では毎年およそ100万人が感染し、そのうち約6万人が命を落としている深刻な病気として知られています。

自然界ではネズミなどのげっ歯類、牛、馬、豚、犬などが菌を保有し、尿とともに環境へ排出します。
汚染された水や土に触れることで、皮膚の小さな傷や粘膜から感染することがあります。
川遊びやカヌーなど水辺でのレジャー、洪水や災害後の環境では特に注意が必要です。

猫ちゃんは感染しても症状が出ないことが多いため、気づかないまま尿中に菌を排出している可能性があります。
外で暮らす子や外出する機会のある子の場合、他の動物や人への感染源になることがあるため注意が必要です。

潜伏期間と症状

潜伏期間は通常5〜14日。最短で2日、最長だと1ヶ月とされています。
症状は軽い風邪のように見えることもあれば、重症化して命に関わることもあります。

主な症状は下記の通りです。

  • 発熱
  • 食欲不振
  • 下痢、嘔吐
  • 黄疸
  • 出血傾向
  • 腎臓障害
  • 肝臓障害
黄疸尿
黄疸尿

発生状況

2024年には国内で55頭もの感染が報告されています。
さらに2025年には、千葉県内だと船橋市で2例、市原市で1例の感染が確認されました。


ワンちゃんがレプトスピラ症の予防をするためは、ワクチン接種がとても大切です。
万が一感染してしまった場合でも、重症化を防ぐ助けになります。
お家の子が毎日を安心して過ごせるように、その子の暮らし方や環境に合った最適な予防を選んであげましょう。