若山動物病院ブログ
猫の尿道閉塞を防ぐ!
目次
家庭でできるストレス対策・実践編
こんにちは、院長の若山です。
これまで「猫の尿道閉塞の原因」「ストレスと膀胱炎の関係」についてお話してきました。
今日はその最終編として、お家でできるストレス対策をお伝えします。
トイレ環境を整える
猫にとって、トイレはとても大切な場所なんです。
だからトイレが汚れていたりなど快適な環境でなければ、オシッコやウンチを我慢しちゃたりします。
特にオシッコの汚れには、敏感なんです!
- 清潔第一:汚れがあればすぐに片付ける
- 数は多めに:「猫の頭数+1」が理想
- 場所も工夫:静かで落ち着ける場所に置く
- 砂選びも大切:香り付きより、無香タイプの方が安心する子が多いです

トイレの汚れは、ヒトも嫌ですもんね!
でもオシッコの汚れの方が、ウンチよりも嫌なのね。
気をつけなくちゃ・・・
水分補給を工夫する
ストレスがあっても水分をしっかりとっていればオシッコの流れが良くなり、結晶や炎症のリスクが減ります。
- お水の置き場所を複数にする
- 循環式給水器を使って流れる水を好む子に対応
- ウェットフードを取り入れて水分を食事から補給

「水を飲まない」のではないのね。
「水を飲みやすく工夫」しなくちゃダメってこと!
でも、それってなかなか大変だよ・・・
安心できる居場所をつくる
猫は「安心できる場所」があるだけでストレスが減ります。
- キャットタワーや棚の上などの高い場所
- 押入れの中やベッド下などの隠れ家
- 家族が集まるリビングの隅に置いた専用ベッド

ヒトにとっては小さな工夫でも、猫にとっては「安心」につながるってこと、よくわかった!
遊びとスキンシップの時間を持つ
遊びは「運動不足解消」だけでなく「ストレス発散」にもつながります。
- 1日5分~10分でもOK
- 猫じゃらしやボールで狩猟本能を満たす
- 撫でたり声をかけたりするスキンシップも大切

「忙しいから」って、ついつい後回しにしちゃうけど・・・
遊んであげることも重要ってこと、わかった!
環境の変化はゆっくりと
引っ越し、模様替え、新しい家族の増加など、環境の変化は猫にとって大きなストレスです。
- 急な変化は避け、少しずつ慣れさせる
- 新しい猫や人を迎えるときは段階的に
- フェロモン製剤(フェリウェイなど)の利用も効果的

「いきなり全部変える」より「少しずつ慣れる」が、猫にとっては安心なのね。
まとめ
猫の尿道閉塞や特発性膀胱炎は、ストレスが大きく関わっています。
でも、飼い主さんのちょっとした工夫で、そのリスクをぐっと下げることができます。
- 清潔で快適なトイレ
- しっかり水分補給
- 安心できる居場所
- 遊びとスキンシップ
- ゆっくりした環境の変化
この5つを意識するだけで、猫ちゃんはずっと健やかに、そして飼い主さんも安心して暮らせるはずです。
どうか今日から一つずつ、できることから始めてみてくださいね。