若山動物病院ブログ
犬のしこりの落とし穴

イボができちゃってる・・
でも、ただのイボっぽいし、様子を見ていても大丈夫かしら?
シコリがあるんだけど
やわらかくて脂肪みたい・・・
嫌がらないから大丈夫よね!

イボとシコリ、どちらも肥満細胞腫という腫瘍だったことがありました。
犬のしこりは、見た目だけでは良性か悪性化は分からないことがとても多いのです。
今回は、見た目と実際は違う!
そんな「よくある落とし穴」についての話しです。
肥満細胞腫ってなに?
肥満細胞腫は、犬の皮ふにできやすい腫瘍のひとつです。
そして、やっかいなのは
- 見た目や触った感じが一定じゃなくバラバラ
- いかにも悪そうに見えないことも多い
という点なんです。
しかも肥満細胞腫は、かゆみや腫れを起こす物質を出すことがあります。
そのため、
- 急にぷくっと腫れる
- 赤くなる
- かゆがる
- 触ったあとに大きくなった気がする
といった変化が出ることがあります。
落とし穴① :皮膚のイボみたいなもの
皮ふにポチッと出っ張ってる、イボのようなしこりです。
「年をとるとイボが増えるって聞くし・・・」
と、安心してしまいやすい、そんなふうにも思えます。
イボと思っても、調べてみると肥満細胞腫ってこともある・・・
怖いわね!

「イボのように見える=イボ」とは限らないってことです。
これは、とても大きな落とし穴です

落とし穴 ②:皮膚の下のプニュプニュ
皮ふの下にあって
・やわらかい
・ぷにぷにしている
・動く
・痛がらない
こういうシコリを見ると、多くの人は
「脂肪のかたまりかな?」
と思ってしまいます。
たしかに脂肪腫という良性のしこりが、高齢になるにつれ多く見られるのは事実です。
何か悪そうじゃ無いと思ったら、肥満腫瘍ってこともあるのね・・・
何かあったら調べた方が良いってことねッ!

このように、肥満細胞腫も脂肪腫と同じような感じの触り心地のことがあります。
じゃあどうすればいい?
まず、見た目で決めつけず早めに調べることです。
動物病院でよく行う検査には、細い針で細胞を少し取って顕微鏡で見る細胞診があります。
細胞を採取するだけなので、短時間でカラダへの負担もとても少ない検査です。
ただシコリの全部を調べるわけじゃ無いため、はっきりとした結果が出ない場合もあります!
その場合には、組織を大きく取って病理検査を行います。
早く見つかると、できることが増える
肥満細胞腫は早めに見つかると、以下のようなメリットがあります。
・手術で取り除けることができる可能性が高くなる
・治療の選択肢が増える
・通院や不安が少なくすむ
大切なのは
「怖いからほっておく」
「触っても嫌がらないからほっておく」
ではありません!
「落ち着いて確認する」ことですなんです。
しこりは見つけたその日から観察し、早めに相談することで安心につながります。
まとめ
しこりを見つけると、とても不安になりますよね。

でも一番大切なのは、
「怖がって放置すること」ではなく、「落ち着いて確認すること」です。
犬のしこりは、見た目や触った感じだけでは判断できないことがたくさんあります。
脂肪のかたまりみたいなもの
イボみたいなもの
チョット腫れた感じになってるもの
その中に腫瘍がかくれていることがありますので、それが何であるかを調べてましょう!
もし治療が必要となった場合でも、早く分かれば選択肢が増えます。
本当に小さなシコリでも・・・
これくらいで動物病院に行っていいのかな?

どんな段階でも、ご相談ください。
一緒に、安心できる道筋を作っていきましょう。