若山動物病院ブログ
見つかったよ!
千葉県佐倉市の『若山動物病院』の千明です。
先日、病院で暮らす子たちが受けた健康診断の結果が返ってきました。
ドキドキしながら確認してみると……
なんと、みんな何かしら検査に引っかかってるうぅぅ (/□≦、)
今回の健康診断では、病院犬シロちゃんとルーサーの「BNP」の数値が高いことがわかりました。

BNPとは
BNP(B型ナトリウム利尿ペプチド)とは、心臓の中に流れ込む血液量が増えたり、心室の壁が引き伸ばされることで心臓に負担がかかったときに、主に心筋から分泌されるホルモンです。
血液検査で測定することができ、心臓がどれだけ無理をして働いているかを数値として知る手がかりになります。
ワンちゃんや猫ちゃんでは、心臓病の早期サインを捉える指標として近年とても重要視されており、BNP値が高い場合は、心臓にストレスがかかっている可能性が示唆され、心臓病の早期発見や重症度を判断するための目安となります。
犬・猫に多い心臓病
ワンちゃんや猫ちゃんにも、人と同じように心臓の病気があります。
これらの心臓病は加齢や体質によって少しずつ進行することが多く、特に中高齢になると増えやすい一方で、初期のうちはほとんど症状が見られないため、気づいたときには進行しているケースも少なくありません。

ワンちゃんで多くみられる心臓病は「僧帽弁閉鎖不全症」です。
これは心臓の弁がきちんと閉じなくなり、血液が逆流してしまう病気で、特に小型犬に多い傾向があります。
病気が進行すると心臓に強い負担がかかり、心不全を引き起こすこともあります。
猫ちゃんで多くみられる心臓病は「肥大型心筋症」です。
心臓の筋肉が厚くなることで血液の流れが悪くなり、突然の呼吸困難や血栓症を引き起こすこともあります。猫ちゃんは体調の変化を表に出しにくいため、症状が現れたときには、すでに病気が進行していることも少なくありません。
心臓病で見られやすい症状
以下のような変化が見られた場合は、早めに動物病院を受診することが大切です。
- 咳が出る
- 呼吸が荒い、または速い
- 口を開けて呼吸する
- 以前より疲れやすく、動きたがらない
- 食欲が低下している
- 体重が減ってきた
- 失神やふらつきが見られる
- お腹が張る、横になって眠れない
これらの症状は、病気がかなり進行してから現れることも多くあります。
そのため「年齢のせい」「もともとこういう子」と見過ごされやすい点には注意が必要です。
BNPの上昇は、「今すぐ危険」という意味ではなく、心臓が少し頑張りすぎていることを教えてくれるサインです。
症状が出る前の段階で気づけたことには大きな意味があり、その後の選択肢も広がります。
日常の様子をよく観察しながら、定期的な健康診断を積み重ねていくことが、ワンちゃんや猫ちゃんの健康を守る大切な一歩につながります。