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犬猫のCT・MRI検査は麻酔が必要?

犬猫のCT・MRI検査は麻酔が必要?

CTとMRIは、どちらもカラダを切ったり傷つけたりせずに、カラダの中を詳しく調べらる精密検査です。
レントゲンやエコー検査だけでは分からない情報を、得ることができます。

腫瘍とか脳や脊髄の病気、椎間板ヘルニア、内臓の異常など、色々調べられるよ!

目次

犬猫のCT・MRI検査は麻酔が必要?

CTやMRI検査を犬や猫で行う場合と、ヒトで行う場合とでは大きな違いがあります。
それは、犬や猫ではほとんどの場合「全身麻酔」が必要になるという点です。

いちばんの違いは全身麻酔が必要かどうか

ヒトは「動かないでください」と言われれば、ジーッとがまんしていられます。
そのため、多くの場合は起きたまま検査ができます。
しかし犬や猫には、ヒトの言葉が通じません。
そのため動かない状態を作るために、原則として深い鎮静や全身麻酔が必要になります。

「動かないで」と言われても、気になってカラダを動かしちゃう!
それは、しょうがないでしょ?

なぜ動いたらダメなの?

CTやMRIは、少しでも動くと画像がブレてしまいます。
画像がブレると、
「見たい場所が見えない」
「異常が分からない」
という状態になり、正しい診断ができなくなります

正確な診断を行うためには、検査中にカラダを動かさないことが重要になります。

検査にかかる時間のちがい

CTの撮影時間そのものはとても短く、機械によっては数十秒で終わることもあります。
ただ犬猫では麻酔をかけたり、眼を覚ます時間も必要なため、全部で1時間くらいかかることもあります。

MRIの撮影時間は検査部位や内容、カラダの大きさにもよりますが、20分~60分くらいかかります。
さらに検査中は「ガンガン」「ドンドン」と、とっても大きな音がします。
検査時間に眼を覚ます時間も加えると、結構時間がかかります。

このような環境の中で動かずにいるのは動物には難しいため、よりしっかりとした麻酔管理が必要になります。

寝かせ方(体の向き)のちがい

CTもMRIも、正確に撮影するためには姿勢をきちんとそろえる必要があります。

項目ヒト犬・猫
基本仰向けで力を抜いて横になる仰向け 、またはうつ伏せでカラダを固定する
体位調整自分で少し動いて調整できるスポンジやマットでカラダの位置を固定する

費用の違い

ヒト健康保険が使えるため、自己負担は比較的少なくなります。
犬・猫自由診療(基本的に保険が使えない)です。
さらに麻酔前の検査や麻酔の費用がかかります。
そのため数万円~十数万円になることがあります。

注意:MRIと「金属」の関係

MRIは強力な磁石と電波を使って体の中を写します。
そのため、金属があると問題が起こることがあります。

なぜ金属が問題になるの?

MRIの中は、常に強い磁石が働いています。金属があると主に3つの問題が起こります。

引っぱられる(動く)危険

磁石に反応する金属は、引っぱられて動くことがあります。
体の中にあると、組織を傷つけるおそれがあります

熱くなる(やけど)の危険

MRIは電波も使うため、金属の種類や形によっては金属が発熱することがあります。
皮膚の近くにある金属や、体表の金属はやけどの原因になることがあります。

画像が乱れる(見えなくなる)

金属があると、磁場がゆがんで画像にノイズが出ます。
その周りが「黒く欠ける」「ゆがむ」などして、診断したい部分が見えにくくなります。

「全部の金属がダメ」ではない

金属には種類があり、磁石に強く反応する金属危険になりやすく、 磁石に反応しにくい金属は比較的安全なことが多いとされています。
ただ「安全そうな金属」でも、画像が乱れることはあるため、安全=影響ゼロではありません。

ヒトではペースメーカーや金属の入ったインプラントがカラダの中に入っていると、ダメですよね!
犬・猫ではマイクロチップが原因で、画像に「ノイズ」が出ることがあります。
(マイクロチップが壊れることは、ほとんどありません)

飼い主さんへ:検査前と帰宅後の注意

麻酔を安全にするための「事前検査」

見た目が元気でも、体の中に隠れた異常があることがあります。
そのため、以下の検査を行うことがあります。

  • 血液検査(肝臓・腎臓のチェック)
  • 胸部レントゲン(心臓・肺のチェック)
  • 場合によって心電図(不整脈のチェック)

検査後(帰宅後)の注意

  • 麻酔後はふらついたり、ぼーっとすることがあります
  • 水や食事は、指示に従って与えること
  • 体を冷やさない
  • 当日は安静にする

こんな時はすぐ動物病院へ

  • 何回も吐く
  • 呼んでも反応がすごく悪い
  • 呼吸が苦しそう
  • 舌や歯ぐきの色が白い。または紫っぽい

【MRIについての参考ブログ】

  磁気と電波で見る;https://dr-nyan.com/blog/p-60795/