若山動物病院ブログ
スルスルっと

こんにちは。千葉県佐倉市「若山動物病院」の松田です。
「うちの子、こんな隙間からよく出てきたな…」と驚いた経験はありませんか?
実は猫が狭い隙間をスルッと通り抜けられるのには、ちゃんとした体の理由があります。今回はそんな猫の体の不思議についてご紹介します。
目次
ポイントは「鎖骨」なんです
人間や多くの動物は、鎖骨が肩甲骨や胸骨としっかり連結していて、体を支える役割を果たしています。
ところが猫の鎖骨はとても小さく、退化していて、まわりの筋肉の中に埋もれるようにポツンと浮いている状態です。他の骨としっかり連結していないため、肩まわりの可動域が非常に広くなっています。
その結果、猫は「頭さえ通る隙間なら、体もぎゅっと縮めて通り抜けられる」と言われるほど、柔軟な動きができるのです。
狩りのために進化した体
この柔らかい体は、もともと木の上や岩の隙間など、複雑な地形で獲物を追いかけたり、敵から逃げたりするために発達したと考えられています。狭い場所に入り込んで身を隠すのも得意で、野生で生き抜くための大事な能力だったんです。
飼い主さんへ
この特徴おうちの中では少し注意も必要です。
網戸やベランダの隙間 は思った以上に小さな隙間でも通り抜けてしまうことがあります
家具の隙間 は入り込めても出られなくなるケースがあるため、定期的なチェックがおすすめです
脱走防止 にも「これくらいの隙間なら大丈夫」と油断は禁物です
猫の身体能力を知っておくことは、思わぬ脱走や事故を防ぐことにもつながります。
それではまた。