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若山動物病院ブログ

口内炎じゃ無かったね!

口内炎で治療を受けてた猫ちゃんが来ました。
薬を飲むと食べるのだけど···
飲むのを止めると痛がる、その繰り返しだそうです。

口の中をチェックをしようとすると···
と言うか、チェックできません!

口を触るのも、顔を触るのも超~嫌がります。
しかし薬は飲んでくれるとのこと。
そこで無理をせず3日ほど痛み止めを飲ませ、痛みを取り除いてからの検査です。

口が痛くないと、ま~おとなしいこと!
それだけ痛かったのでしょうね。

検査の結果は・・・
「歯周病;黄色い丸の部分」と『吸収病巣;矢印の部分』です。

吸収病巣の様子
 歯周病と吸収病巣のです。

『吸収病巣』は、3歳以上の猫の半数近くが罹っていると言われています。
それなのに口内炎や歯周病を知っていても、吸収病巣を知らない飼い主さんが多いんです!

吸収病巣の症状は歯周病の症状に似ているから
勘違いしちゃうこともあるんだよ!

吸収病巣の症状は、口をとっても痛がる病気です。
歯をギシギシさせることもあります。
また歯石で覆われていて、見えないこともあります。

歯茎と境目の部分が歯が溶けてしまいます。
そのため治療せずに放置しておくと、徐々に病巣が大きくなってしまいます。

吸収病巣を起こす原因は『破歯細胞』の働きと言われています。
しかし、まだはっきりした原因はわかっていません

『破歯細胞』は乳歯が永久歯に生え変わる時に、乳歯を抜けやすくするするために働く細胞です。
この『破歯細胞』が、永久歯の根の部分までを壊してしまうのです。
この乳歯にしか働かない『破歯細胞』が、永久歯にも働いてしまう詳しい理由はわかっていません。

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