若山動物病院ブログ
お肌にポチッと・・・
お肌に黄色くポチッとあるよ・・・
それって湿疹じゃん!
痒くないの???
どこどこ?
どこにあるの?
気が付かなかった・・・
ポチッと黄色い膨らみが見えてます・・・
これって・・・初期の表在性膿皮症です!
この膨らみの中には、白や黄色みがかった膿が溜まっています。
これを「膿疱/のうほう」と言います。
痒がる場合もあるし、そんなに痒がらない場合もあります。
表在性膿皮症が進むと、膿疱が潰れて周囲に炎症が丸く広がっていきます。
まるでドーナツ状に赤くなり、その部分にフケやカサブタが見られます。
この状態を「表皮小環」と言います。
そして時間が経つと、ドーナッツの中の皮膚が黒くなってくることがあります。
皮膚は体の中で一番大きい臓器って言うんだよね!
そんな皮膚には多くの細菌が住んでいて
体を守ってくれているんだよね。
知ってる知ってる。
それって常在細菌って言うんだよね!
常在細菌の中でも・・・
表皮ブドウ球菌は、お肌に良いことをしています。
例えば・・・
皮脂からグリセリンを作り、皮膚のバリア機能を保っています。
また脂肪酸も作り、黄色ブドウ球菌の増殖を防いでいます。
黄色ブドウ球菌も皮膚に住んでいますが、こいつは良くないヤツ!
皮膚の状況によっては、皮膚炎を引き起こします。
しかも化膿までさせちゃうこともあります。
ただ常在細菌のバランスが良ければ、皮膚にトラブルは起こりません!
そのため、角質に住む表皮ブドウ球菌は大切です。
だから角質を痛めるようなことは、ダメなんです!
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