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若山動物病院ブログ

口の中にオデキが

せんせい!
歯と歯の間の腫れが、どんどん大きくなって・・・
デキモノになっちゃって不安なの。
もし「がん」だったらどうしよう・・・

どれどれ?
これって、エプリスかな・・・

それって悪性なのかしら?
痛みは無いけど邪魔っぽいし!
しかも大きくなるのも嫌!
やっぱり心配!

良性が多いんだけど、悪性みたいなのもあるよ!
だから調べてみないとね!

結果は、線維性エプリス
最も良く診られる、良性のモノです。

エプリスの語源はギリシア語で「歯肉の上にあるもの」で、歯茎に出来る腫瘤の総称です。
できやすい場所は歯と歯の間、しかも裏側より表側が多いように思います。

このエプリスには歯周病など歯肉に刺激により発生する炎症性のモノや、腫瘍性のモノがあります。
その中でも、最もみられるのは良性の線維性エプリスです。

昔は棘細胞性エプリスと呼ばれていましたが、今は棘細胞腫性エナメル上皮腫と言われる良性なのに悪性の腫瘍のような振る舞いをするモノもあります。
この棘細胞腫性エナメル上皮腫は転移はしませんが、周囲へ広がっていく性質を持っています。
つまり見える部分を取り除いても、再発を繰り返してしまうことがある言われます。
そのためには顎の骨まで取り除くという、手術が必要を行うことも必要となります。

ほとんどのエプリスは、症状を伴いません。
そのため飼い主さんが気が付くことも、多くはありません。
口の中の腫瘍を見つけるには、口を開けてチェックする必要があります。

口の中って、あまり見ることないですもんね。
だからワクチン接種の時の、口の中を診てるのね・・・

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