若山動物病院ブログ
噛むと血が・・
「リンゴをかじると、歯茎から血が出ませんか？」
そんなテレビCMが流れていたのは昭和40年の頃、歯周病用の歯磨き剤である「デンターライオン」のキャッチコピーです。
今から50年チョイ前のCMなのでだ、知らないヒトの方が多くなってますよね。
犬や猫はリンゴを噛みませんが、フードを食べると血が出る子がいます。
この出血の多くは歯周病からですが、口の中の乾燥も出血の原因になることがあります。
また悪性黒色腫などの腫瘍からでも出血します！
口に中に出血が見られたなら、ちゃんと検査しましょうね！
せんせい〜
シロちゃん、また口から血が出ちゃってる！
口にまわりが赤くなって、ゾンビみたいで怖いよ・・・
えッ？血ってかい？？
あらら本当だ・・・
何でだろう？
歯周病じゃないの？？
どれどれ、口の中を見せてみ？
ん？
歯、見た目はキレイだなぞ？？
歯石がいっぱい付いているのならまだしも、歯垢が薄っすらと付いてる程度・・・
歯肉もよ～く見ないと赤いのはわからない
でも、薄っすら出血
あらら？？
歯が変だよ？
ね、噛み合わせも変だ！？
そう言えば・・・んん？
何を食べてるかと思えば、鹿の角や馬の蹄を噛んでる
すっごく好きで、時間さえあれば噛んでいたのです。
結局、大好きなオヤツが硬すぎちゃってるんです。
それが原因で口の中に傷が付き、一部細菌感染して口内炎になっしまって出血だったんです。
口の中の軽い傷なら、出血してもそこそこで血は止まるでしょうけど・・・
傷口が治りかかっていたとしても、硬いものを噛むことによって再度出血してしまう恐れがあります。
幾度も同じ場所を繰り返して傷を作ってしまうと、その部分が硬くなり血が止まりにくくなってしまいます。
歯がキレイになると思って噛んでたのに。。。
硬いもの噛むの一生ダメってことね！！
傷んでしまった歯は、もう元には戻りません。
悪くなった噛み合わせも、同じように戻りません！
硬いモノを噛ませる場合には、十分に注意してくださいね！