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若山動物病院ブログ

お兄ちゃんを助けるんだ!

今日は、お腹の脂肪取る手術受けたんだ!
それ使った幹細胞療法で兄ちゃんの関節炎と慢性腎炎、治してあげるんだよ!

腹切られたのかい?
見せてみ〜!
でさ、幹細胞療法って何じゃ??

生命は、体の様々な臓器の働きにより維持されています。
またそれら臓器は細胞からなり、細胞には寿命があります。
そのため生命を維持していくためには、常に新しい細胞と入れ替わる必要があります。

それと同時に傷ついた細胞を新しい細胞に入れ替えたり、ケガなどで失った細胞を補充する必要もあります。
このように新しい細胞を作り補充する働きをしている細胞が「幹細胞」です。

幹細胞の中でも脂肪や骨髄にある幹細胞は「間葉系幹細胞」と呼ばれ、体の様々な組織に置き換わっていくことが知られています。

幹細胞療法は椎間板ヘルニアや治りの悪い骨折、腎不全、肝不全、免疫介在性貧血、炎症性腸炎などの病気の治療に使用し、その効果が期待できます。

当院では、脂肪由来の幹細胞を分離・培養して治療に使用しています。
そして幹細胞療法には「自家」と「他家」があります。

自家幹細胞療法」は、治療をうけるワンちゃんや猫ちゃん自身(自家)の脂肪を採取して使用します。
当然ですが、脂肪採取には全身麻酔を使用してお腹の皮下脂肪を採取します。
しかも採取・培養から投与まで、2週間を必要とします。

ただ高齢であったり、麻酔を使うのに問題がある場合もあります。
そのような場合には、治療にご協力頂けるワンちゃんや猫ちゃんから脂肪を採取します。
このように他の子(他家)から採取するので「他家幹細胞療法」と言われます。

ちなみ幹細胞の培養は細菌やホコリなどの混入を防ぐため、細胞培養専用室に設置したクリーンベンチ内で無菌的に行います。

幹細胞療法をご希望される場合には、ご来院のうえご相談下さい!