若山動物病院ブログ
塩分の濃度と酒気帯び
現在、心臓病健診の真っ最中です。
そして本日も、健診で要再検査になってしまった子の心臓のエコー検査が行われました。
心臓に血液の逆流が見られても、要観察の子もいます。
また心臓以外の部位にトラブルが見つかってしまった子もいます。
エコー検査が終わった後に心臓の状態や血圧などの説明を行うのですが・・・
ヒトでも、心臓病と生活習慣は大きく関係していると言われています。
生活習慣とはフード、運動、睡眠など、生活の中で普段に行われていることです。
そして生活習慣の乱れが、心臓の働きに悪影響を与え心臓病となってしまいます。
食生活の改善は、様々な病気の予防にも大きく関係します。
水分は一度にいっぱい飲まないようにすること。
塩分も摂り過ぎに注意です!
ヒトじゃタバコや酒も原因になってますよね!
そんなやり取りを飼い主さんとスタッフ達がしていたのですが・・・
心臓病用のフードに含まれているナトリウム量のことから話が盛り上がっていったんです!
心臓病用のフードに含まれているナトリウム量は、だいたい「0.15~0.25%」の範囲で入っています。
中には、もう少し入っているものもあるかもですが・・・
ってところで、飼い主さんは別の話題に振ったんです。
酒気帯び運転って、アルコール濃度「0.15mg以上0.25mg未満なんですよ!
0.15に0.25って、塩分濃度と酒気帯びって同じ数字!
でも酒気帯び運転の時のアルコール濃度、良く知ってましたよね?
いやぁ~テレビでやってる、警察24時間ってのが好きで良く見てるから!
実は当院は、基本的には療法食や薬よりもフードや睡眠など生活習慣の改善を勧めています!
もちろん療法食は、治療に使うのフードの選択肢の一つであって絶対ではありません。
薬は必要な時に、最小限としています。
皮膚病の療法食を食べていても、皮膚が良くならない。
尿石症用の療法食を食べていたのに、結石ができた。
そんな話も聞きます。
それって病態とフードの関係を、良く知らずして使用しているからなんでしょうね。
私の考えとしては・・・
飼い主さんには食についての知識を深めて頂き、健康を勝ち取って欲しいと思っています!
実際に皮膚病でも尿石症でも、普通のフードで良くなることも多々あります。
心臓病と腎臓病は、密接な関係があります。
心臓は血液を体全体に流し、腎臓は血液をろ過してきれいにしています。
その心臓が不調となり血液の流れや血圧が不安定になると、腎臓のろ過する機能にトラブルを生じ、それが心臓病をさらに悪化させてしまうんです。
つまり心臓病の子は、腎臓にも気を付けるようにしないとダメ何です。
僧帽弁閉鎖不全症など心臓病になると、塩分は控え目にと言います。
しかし塩分は生きていくためには絶対的に必要なもので、塩分が足りなくても大きな問題が起こってしまいます。
ま〜そんな話がいっぱいです!