若山動物病院ブログ
もう歳だって?まだまだ若い!
18歳の猫ちゃんが、高齢のお母さんと娘さんに連れられて来院されました。
主訴は、食欲が無く動きも悪いとのことです。
近所の先生からは「歳のせい」と言われ、お母さんは仕方がないと思っていたそうです。
私は病院でドクターに「歳のせい」って言われるの、大嫌いです。
それって、諦めなさいって言ってるのと同じだと思うんです。
だから私も「歳のせい」とか「年齢相応」とは言いませんん!
先生に「もう歳だし」と言われたら、これ以上やることも無いとなってしまいます。
そしたら前向きに、考えられなくなってしまいます。
「歳のせい」という言葉をよく聞きます。
「歳」とは「年齢」のことですから、嫌でも毎年ひとつづつ増えていきます。
でも、これは避けられないことですよね!
しかも何でもかんでも「歳のせい」にするのは、「言い訳」に聞こえちゃうんです!
「歳のせい」だから仕方が無いと納得させようとし、諦めさせようともしているんです。
だって言った方は、それ以上何もしなくても良いわけですし・・・
ちなみ言い訳とは「自分の言葉や行動を正当化するためのものである」と言われています。
娘さんも同じように思ったらしく、お母さんへの気合いの一言で当院受診となったそうです。
診ると歯周病と吸収病巣、そして変形性脊椎症からか便秘です。
これじゃ食べたくても食べられずです。
しかも腰が痛くお腹も張って、寝てばかりか歩くのもトボトボ!
このような状態になってしまった老齢の猫ちゃん、よく来院します。
このような場合には、総合的に体の機能を評価し対処方法を考えなくちゃと思うのです。
老齢からくる避けられないモノと、改善可能なモノを見分ける必要があります。
まず口や腰が痛いのなら、それを取り除いてあげたらどうでしょう。
歩くにも筋力も落ちてしまっているのなら、筋肉を増やしてあげましょう!
やる気も失せて気分が鬱なら、明るい気持ちにしてあげましょう!
猫ちゃんの最高長寿は38歳です!
そしたら老齢と言っても、うちの子まだまだ若いと思いませんか?
可能な限りの対応策を考え生きたい気持ちを引き出してあげたい、そう思ってます!