若山動物病院ブログ
また、やっちゃたヨ
猫ちゃんに噛まれちゃった指先が、ズキズキと痛い。
しかも腫れてきちゃっいました。
実は・・・
診療中に噛まれることがありますが、その多くがワンちゃんです。
しかし感染症を起こすのは、断然に猫ちゃんが多いんです!
そんな猫ちゃんの歯はワンちゃんとは違って、細く尖っています。
そのため猫ちゃんに噛まれると・・・
傷口が小さい割には、歯先は結構皮膚の奥く深くまで入ります。
しかも噛んだ後は、傷がすぐに塞がってしまいます。
口の中には菌が多いので、噛まれた傷には必ずそれらの菌で汚染されます。
そして傷口が塞がってしまうと傷の中で菌が増えてしまい、感染が成立してまいます。
口の中はウンチより汚いって言われてます!
猫ちゃんに噛まれたら、傷口を広げて洗うとも言いますが・・・
傷が小さくしかも傷が塞がってしまうため、洗っても皮膚の奥深いところの菌は・・・・
ちなみ猫ちゃんの口の中には、常在菌である「パスツレラ菌」が住んでいます。
このパスツレラ菌は、ヒトへと感染することもある人獣共通感染症(ズーノーシス)の原因菌ともなっています。
ヒトへの感染は、糖尿病などの持病を持っていたり免疫力の落ちてる場合などに起こることがあります。
最悪の場合には敗血症などに進行・重篤化し、亡くなってしまうこともあるそうです。
もし猫ちゃんに噛まれたら、大した傷じゃなくても病院に行った方が良いですよ!
ヒトに感染した場合には、ちゃんと効果のある抗菌剤があります。