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若山動物病院ブログ

乳腺腫瘍発見!

オッパイが、コリコリする!
シコリがあるんだけど・・・
これって癌?

本当だ!
『乳腺腫瘍』かもしれないから調べてみようね!

検査は・・・腫れた部分から細胞を採取し、細胞診を行います!
その結果は「乳癌!」悪性でした。

猫の乳腺は左右あわせて8個、その乳腺の細胞が腫瘍化したものが『乳腺腫瘍』です。
猫の乳腺腫瘍は『悪性』が多く、転移率も高いのが特徴です。

予防は避妊手術が効果的!

乳腺腫瘍を予防するには、避妊手術が効果的と言われています。
だた避妊手術をしたからと言っても、乳腺腫瘍を完全に予防はできません。
しかも避妊手術を行った年齢によっても、乳腺腫瘍の発生率が違います。

例えば6ヶ月齢以前で避妊手術を行った場合には乳腺腫瘍の予防率は「90%以上」ですが、1歳を超え2歳近くになると約10%近くまでになってしまいます。
また2齢以降では予防率は「ゼロ」つまり、乳腺腫瘍の発症を予防することが出来ません!

乳腺腫瘍を予防するには、6ヶ月齢前までに避妊手術を行なわなくちゃならないのね・・・

外科的治療か?内科的治療か?

乳腺腫瘍は、他の腫瘍と同じように大きくなる前に見つけ治療することが大切です。
もし見つけたなら、根治する目的で手術をして取り除いてしまうことが一番です!
ただ悪性の場合では、手術しても再発することもあります。

乳腺腫瘍があったとしても、すでに他の組織に転移していたり炎症性乳癌であった場合には内科的治療を選択します。

その理由は、手術の目的は根治にあるからです。
そのためすでに転移してしまっている場合には、全部の腫瘍を取り除くことは出来ません。

怖い炎症性乳癌

また炎症性乳癌は乳腺腫瘍の中でも極悪非道な腫瘍で、真っ赤に腫れすごい速さで増殖し転移もしていきます。
そのため病変を見つけた時には、すでにリンパ管や血管内には癌細胞が入り込んでいることもあります!

もし手術したら縫った場所は傷が付かないし、とっても大変なことになってしまいます。
そのため手術を行うことは避けなくてはなりません。
また抗がん剤も効果が薄く、対症療法で頑張るしかありません。

乳腺腫瘍はスキンシップで見つけることができますので、もし「シコリ」を見つけたなら早めにご相談くださいね!

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