佐倉市の動物病院なら若山動物病院|千葉県佐倉市にある犬猫が病気にならない「未病」の領域に特化した動物病院

若山動物病院ブログ

ニオイの元

初めて犬を飼ったという飼い主さんが、ワンちゃんを連れて来院されました。
肛門腺が、上手に絞れないとのことでした。

ネットでは簡単そうなんだけど・・・
だいたい肛門腺って絞る必要があるのかしら?
そもそも肛門腺って何なの?

そんな疑問に、お答えしましょう!
肛門腺は肛門の左右に一対ある、分泌腺です。
しかも分泌物は、とっても臭~いニオイがします。

「スカンク=臭いオナラ」とも言われる、スカンクが身を守るために出すアレも肛門腺の分泌物です。
しかも3mも飛び散り、ムッチャ強烈に臭いなニオイがするそうなんです。

ワンちゃんの肛門腺の分泌腺は、そこまでは強烈ではありません。
でも臭いのは臭いですよ!


肛門腺の分泌物はワンちゃん毎にニオイが違う、つまり固有のニオイとも言われています。
だからお互いのお尻のニオイを嗅ぎ合い、相手を識別しているのだそうです

我々が顔を見て、どこの誰だかを識別しているのと同じことをお尻のニオイでやってるんです。

分泌物は普通はウンチをする時に、ウンチと一緒に出ちゃうのですが・・・
ネットじゃ、月に1回は絞らなければと書いてあるものが多いですよね!
しかも、絞らないと破裂することもあるとも・・・
だから定期的に絞らなくちゃと思ってる飼い主さんが多いんです。

ただ、中には肛門腺に分泌物が溜まると、お尻を床に擦り付けてしまう子がいます。
こんな時には、絞ってあげる方が良いとは思います。

ちなみ肛門腺のトラブルは、小型犬に多い傾向にあります。
これは肛門腺から分泌物を出す管が、細いことによります。
しかも分泌物の粘度が高いほいど、分泌物は出てきません。

でも・・・
絞る時はお尻を触るし、しかも肛門の横をギュウーっと絞るわけですからストレスになりかねません。
そう考えると必要以上に肛門腺を絞ることは無いように、肛門腺が腫れてるのを確認できるようになると良いと思います!