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若山動物病院ブログ

かおり

千葉県佐倉市の『若山動物病院』の千明です。

当院では毎週金曜日に病院内のお花が入れ替わるようになっています。
これにはさまざまな理由・目的があり、病院としては大切なことの一つでもあります。

お花

当たり前ですが「病院」は疾病・疾患を抱えた多くの子が通う場所です。
病気になってしまうと軽症・重症に関係なく心配や不安に感じることが多くなり、心の浮き沈みが激しくなってしまうものです。

そんな時に植物が近くにあると、その色合いに元気づけられたり香りに心が穏やかになったります。
植物のもたらす効果は「園芸療法」として人の医療にも用いられ、医学的にも認められています。
「園芸療法」は日本ではまだそんなに知られていないですが、その歴史は長く古代エジプトの時代から始まっているそうです。

今日はそんな「園芸療法」の一つとして、これからの季節に当院でよく飾られている「ユリ」についてご紹介します。

ユリのかおり

切り花になったユリは時間の経過とともに香りが変化していきます。
ユリは花びらに香りの成分が含まれていて時間が経つことで成分の酸化が進み、香りも変化するとされています。
またユリの品種や花びらの色、温度や時間帯によっても香りの感じ方が変わります。

かおりの効果

ユリの香りには交感神経を抑制し、副交感神経を優位にする効果があります。
副交感神経が優位になると心身ともにリラックスすることができ、ストレスや不安の緩和・睡眠の質改善などの効果が期待できます。
さらにユリの香りには浄化作用があり、心身の浄化だけでなく空間の浄化もしれくれます。

他にも脳内神経伝達物質であるセロトニンやドーパミンの分泌を促す効果があります。
セロトニンは過剰な興奮や不安を抑えてネガティブな感情をコントロールし、ドーパミンは心を前向きに促し、脳を活性化して集中力や注意力など認知機能を高めてくれます。


このようにユリの香りにはさまざまな効果があり、心身を癒すアロマテラピーとしてやうつ病の治療にも使われることがあります。