若山動物病院ブログ
ぷらむ倶楽部『歯は長生きの元』
千葉県佐倉市『若山動物病院』の植松です。
こんにちは、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
本日は月に2回のぷらむ倶楽部の日!
今回のテーマは『歯は長生きの元』です。
ワンちゃんは29歳・ネコちゃんは38歳が、世界最高齢でギネスに認定されています。
我が子にもそんな年齢まで、長生きしてもらいたいですよね(^ ^)/
そのためにも、今回は口腔ケアに重点を置いて、院長からお話がありました。
当院では、ワクチン接種でご来院いただいた際、特殊なライトや顕微鏡を使って歯石の有無や口腔内の菌のバランスをチェックさせていただいております。
同じ犬種・猫種、同じお家の子でも一人一人 口腔内にも個性があるんですよ。
何故こういったことをさせていただいているかというと、人間もそうですが、ワンちゃん・ネコちゃんも歯を失う一番の原因は『歯周病』だからです。
そしてこの『歯周病』歯を失うだけではなく、下手をしたら命まで失ってしまうかもしれません…
そのため、まず『歯周病=万病の元』というのを再度ご理解いただき、飼い主様と愛犬・愛猫の負担が少ないケアというのをお話させていただきました。
そもそも、2歳までに愛犬の80%が愛猫の70%が歯周疾患にかかるといわれています。
高齢になったからではなく、若いころからケアをして、歯磨きに慣れさせてあげてください。
では、質問です!!!
歯周病といわれてどんなイメージを持たれますか?
多くの方から歯茎から血が出る・腫れるというお答えをいただきます。
もちろん、正解の1つです!
ただ、そんな甘いことでは終わりません。
その状態を当たり前や普通だと思って放置(汚れを残したままに)してしまいますと、お口の中で歯周病菌が育ちやすくなり(歯周病菌の好物は、鉄とタンパク質です)、やがて歯槽骨という骨を溶かし、歯が抜け落ちるというのが歯周病です。
また、歯周病菌が出す毒素が歯肉の血管から全身に入り、様々な病気を引き起こしたり悪化させる原因にもなるといわれています。(心疾患・腎疾患・アレルギー・肥満etc)
もちろん、食事をすれば腸管内に入り消化器疾患、誤嚥により気管支から肺にたどり着けば呼吸器疾患に繋がりかねません。
つまり、歯周病とはお口の病気なだけではなく、全身疾患に繋がる怖いやつということですね。
そして、歯周病は完治しません。
進行を食い止め、炎症を抑え、健康な状態に少しでも戻すこと・その状態を維持することはできます。
ただそこには、飼い主様の愛情 日頃のホームケアという力が必要になってきます。
次回のぷらむ倶楽部は、4月27日(土)13時30分から『健康はお口から』です。
ホームケアといわれてどうすればいいの?と思われた方・お話の続きが気になる方は、ぜひぜひご予約ください。
また、次週4月20日(土)13時30分からは『ボトルライト〜お守りを作ろう〜』です。
みなさんのご参加をお待ちしております!!!