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「がん」は老齢病?

「がん」は老齢病?

この頃、「がん」の治療での免疫療法の相談を受けることが多くなりました。
相談のほとんどが手術や抗がん剤治療以外に、他に何かできることは無いのだろうかとのことです。

全ての治療方法には利点と欠点がありますが、それは免疫療法でも同じです。
でも「がん」って本当に嫌ですよね!

「がん」は老化に伴い増えるため、老齢病だよと言うこともあるんだってよ!でも・・なんで「がん」が、できちゃうんだろうね?

カラダは、数え切れないくらいの細胞から作られています。
それらの細胞には寿命があるため、寿命を迎えたら新たな細胞に入れ替わらなくてはなりません。

しかもカラダの機能を維持するためには、新たな細胞は寿命を終えた細胞と全く同じ機能を持っていなくてはなりません。
そのためには、細胞のDNAを正確にコピーする必要があります。
しかしDNAをコピーする際に、DNAに小さな傷がついてしまうことがあります。
そして幾度もコピーを繰り返すうちに、DNAの傷が増えてしまいます。
その結果、寿命を終えた細胞とは別な細胞が出来てしまう「突然変異」が起きてしまいます。

ただ突然変異を起こした細胞の多くは、生きていくことができず死んでしまいます。
しかしその中には生き続け、増えてしまう細胞が生まれてしまうことがあります。
これが「がん細胞」です。

ただ「がん細胞」は、免疫細胞であるリンパ球により攻撃され死んでしまいます。
しかし免疫細胞からの攻撃を逃れてしまう「がん細胞」もいます。
それが大きく育って「がん」と呼ばれる状態になってしまうんです!

DNAが傷つき生まれた「がん細胞」が、免疫にも負けず大きく育ったのが「がん」です。
しかし「がん細胞」が生まれ「がん」になるのには、長い時間が必要です。
しかも免疫力が落ちれば、それだけ増えてしまいます。

ヒトと同様に、ワンちゃん猫ちゃんも長生きになりました。
それゆえワンちゃん猫ちゃんにも、「がん」も多く見られるようになりました。

じゃ「がん」にならないようにするのは?
ヒトじゃタバコが「がん」を生む大きな原因とも言われています。

であればタバコの煙が舞う家の中は、環境的には良いとは言えません!
だから副流煙とか、色々と言われているんですよね。

しかし、どれだけ頑張っても「がん」になる可能性はあります。
それは「がん」は、新たな細胞を作る際のDNAのキズが原因で生まれたものだからです。
だからこそ「がん」は、早期に見つけ出すことが大切なんです。

「1個のがん細胞」が、30回くらい分裂を繰り返すと1cmくらいの大きさまでに育っちゃうんですって!
しかも1cm のがんが、2cm になるには3回の分裂で良いんですって!

がん治療は「手術、 化学療法(抗がん剤)、放射治療 」で、がんの3大治療と言われています。
また第4の治療方法として、免疫療法があります。
そして「繊和ケア」があります。

この「繊和ケア」は末期になって行うものではなく、「がん」が見つかった時から「がん」の治療と同時に行っていくことが大切です。

また緩和ケアは「がん」だけでなく命に関わる辛い病気全般に行うケアで、「病気の子と家族のQOL(生活の質)を維持すること」を目的としています。
そのため緩和ケアとは、とても奥深いものです!

まぁ〜こんなこんなことを話しながら、免疫療法のことを説明しました!