若山動物病院ブログ
シロだとペットボトル1本くらい
千葉県佐倉市『若山動物病院』の植松です。
こんにちは、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
昨夜からの雨で、だいぶ冷え込んでいますね。
服装に悩む毎日です。
ワンちゃん・ネコちゃんは、人間のように簡単には衣替えができません。
まだまだ、腹巻・お洋服は脱がせずに様子を見てあげてくださいm(_ _)m
そんな季節の変わり目に、少しずつ気にしていただきたいのが『水分補給』です。
夏になると、みなさん意識して水分をとられるかと思いますが、この時期だからこその水分不足や暑い時期に向けての体づくり、はたまた長生きのためにも『水分補給』はとっても大切です。
そもそも、水分って体のどこにあるかご存知ですか?
そう、血液で…はありません!細胞なんです!!
ちょっと語弊があるので説明させていただくと、、、
そもそも、体の約60%は水分でできています。
その水分は、約5%が血液・約15%が細胞の間・約40%が細胞の中に存在するといわれています。
水や血液は流れるイメージが強いので、水分=血液と思われている方も多いのではないかと思いますが、実際には水分の多くは、細胞や細胞の周りの組織を満たすように存在しています。
そのため、水分不足が起きると、脳へ血が巡らなくならないようにするため、肌や手足など生きていくための重要度があまり高くない場所の細胞から、干からびてしまうのです。
また、水分を体にためる貯水庫の役割を果たしているのは、筋肉です。
筋肉の約75%が、水分からできています。
つまり、高齢になった愛犬・愛猫には意識をして『水分補給』をしてもらいたいんです!!!
もちろん、水分を全身に運んでくれるのは、血液です。
血液は、体の隅々まで酸素・栄養・ホルモンなどを運ぶ重要な役割を担っていると同時に、老廃物や過剰な物質を運び出し、体外に排出するという大きな働きをしています。
そんな血液も、約45%が血球(赤血球や白血球etc)・約55%が血漿(糖質や脂質etc)、血漿の約91%が水といわれています。
つまり、血液がドロドロだと心臓や腎臓に負担が・血栓ができて…というのは少し前のブログでお話ししましたね。
急に飲んで!!!といわれても飲めないのが水分です。
その子にとって、必要な量の水分を知り、1日をかけてこまめに与えてみてあげてください。
(大体の目安として、水として飲む量は、犬40〜50ml/kg・猫20〜45ml/kg程度です)