若山動物病院ブログ
齋藤と見る[鶏肉]
千葉県佐倉市の『若山動物病院』獣医師の齋藤です。
まだまだ暑くなったり、寒くなったりと安定しない朝晩の寒暖差に私自身、下痢が止まりません。
みなさんはお腹の調子はどうでしょうか?
ペットに腹巻きを推奨してはいますが、当然人間にも腹巻きは有効です。
高校を卒業した時くらいでしょうか、一時期腹巻きが手放せなくなっていました。
豚の絵がついている毛糸の腹巻きでした。
なんでそんなかわいいのしてるの?なんて女の子に言われて以降はどっかいっちゃった思い出があります。。。
急に恥ずかしくなることってありますよね、、、
まぁ!話は変わって
いつでも美味しく、比較的安い鶏肉のお話をしましょう。
生で食べてますか?
危ないですよ
鶏肉にはサルモネラやカンピロバクターなどの細菌がついています。
サルモネラは10℃以下、カンピロバクターは30℃以下では発育しないので冷蔵庫保存が基本になってきます。
どちらも75℃で1分以上の熱で予防することができるので、しっかり火を通して食べれば、このふたつの細菌に関しては問題ありません。
サルモネラは食べたあと6〜48時間後に嘔吐、下痢、発熱を呈して、罹患者の糞便中に3ヶ月後でも排菌している場合もあるそうです。
カンピロバクターは食べたあと2〜7日後に下痢、腹痛、発熱を呈して、少ない菌量でも感染するのが特徴です。
特に5〜7月にピークを迎えるので気をつけていきましょう。
またギランバレー症候群という神経系の病気になることがあります。
これは身体がしびれ、力が入らないなどの症状が出る怖い病気です。罹患した患者の2割は亡くなってしまうそうです。
鶏肉の生食は新鮮であれば菌も新鮮だということを忘れないようにしてください。
食品衛生管理も実は獣医師の仕事になってきます。
獣医師にも色々あって、小動物や大動物の臨床医だったり、スーパーなどの食品衛生を管理したり、保護センターに従事したり、食肉センターで食の安全を確保する内容もあります。
人の安全安心を守る努めもしなきゃいけないんですね。
それではみなさん
美味しい鶏油をたくさん作ってください。
鶏油を使った料理といえば
山形の肉そば絶品ですよ。