若山動物病院ブログ
小さな住人
ムシムシする季節になると、悪さしに出てくる虫の一つに「ノミ」がいます。
そんなノミは世界で2000種類以上も・・・それってすごく無いですか?
そして日本でも、70種類ぐらいのノミが居ると言われています。
その中で犬や猫に寄生するのは、犬ノミと猫ノミです。
ただ最近では犬にも猫にも、猫ノミの寄生が多いように思います。
猫ノミは犬や猫のカラダに寄生し、血を吸います。
そしてノミの成虫1匹は1日に20個、一生に400個の卵を産むとも言われています。
しかもノミの卵は、条件さえそろえば2週間程度で成虫になるんですって!
ノミはヒトにも寄生し、血を吸います。
ノミに咬まれると、蚊に刺されるよりもメッチャ強い痒みが出るとも言われています。
「蚤」に咬まれて「搔く」
この「蚤」と「搔く」の文字を見て下さい。
「搔く」って文字の中に「蚤」が、いますよね・・・
それほどノミに咬まれると、痒くて搔きむしってしまうんです。
文字に表されるほど痒い、それがノミなんです!
ノミの寄生による症状
- ノミ刺咬症(強い痒みと皮膚炎)
- 掻くことで皮膚に傷がつく
- ノミアレルギー性皮膚炎
- 瓜実条虫の寄生
- 貧血
- ヘモプラズマの感染(赤血球を破壊して貧血を起こす)
元々ノミは、暖かく湿度の高い場所を好む虫でした。
しかも地球温暖化やエアコンなど暖房器具の普及など、ノミの住む場所は増え活動範囲が広がりました。
そのため家の中のノミはウハウハ、1年中ノミが見られるようになってきました。
つまり1年を通じて、ノミが寄生する可能性があると言う事です。
ノミの駆除剤には「動物用医薬品」と「動物用医薬部外品」があります。
その違いは、ノミの駆除率です。
「動物用医薬品」はほぼ100%ですが「動物用医薬部外品」は60%とも言われ、効果は大きく違います。